スウィングの「動画撮影」は上達の最短ルート
今のように手軽に動画が撮れない時代から「ビデオ撮影」のレッスンに取り組んできた内藤雄士コーチ。「アマの方はほとんどが個人練習で、多くの方は頭のなかのイメージだけで練習しています。自分のスウィングを動画に撮って定期的にチェックしておかないと、ズレに気づかないままスウィングをいじってしまい、迷宮入りしかねないのです」という。
動画撮影の必須項目は4つ、と内藤コーチ。【1】離れて撮る【2】いつも同じ位置で撮る【3】手元の高さで撮る【4】クラブが切れないように撮る。
正しい撮影ポジションからスウィングを撮ると、自分のいい動きとよくない動きが見えてくる。そんなスウィング撮影の常識とは…。
意外と知らない、正しいスウィング撮影の基本
「プロでもそうですが、『なんで今日は曲がるんだろう』という日があります。それは目線のズレなど些細なところから始まるのですが、そこに気づかないでいると、真っすぐ打とうと、だいたいスウィングをいじり出します。これがスランプの始まりです」
「僕らのようなコーチがいればズレに気づけますが、個人練習だと、頼りになるのは頭の中のイメージのみ」
「だから、自分のスウィングを動画で撮って定期的にチェックすることが上達には欠かせないのです」。ではどう撮るのがいいのか…。
【後方】グリップとシャフトの境い目と目標を結んだ後方延長線から撮る
まず、スウィングを後方から撮る場合と正面から撮る場合の正しいカメラの位置を知っておこう。常にその正しいカメラ位置にセットすることで、ゆがまずに撮影できるし、撮影したスウィングも比較しやすくなる。
まずは後方から撮る場合。グリップとシャフトの境い目付近がスウィングの円弧の中心になるので、ゆがまずに撮れる。グリップとシャフトの境い目と目標を結んだ後方延長線から撮るのがコツだ。クラブヘッドが切れやすいやすいのできちんとフレームの中に収まるように、十分に下がって撮影するのもコツといえる。カメラの高さはアドレスの手元の高さだ。
【正面】撮影はターゲットと直角のラインから
正面から撮る場合は、ターゲットと直角になるような位置から撮ること。
「体の真正面でターゲットラインと直角になる線上から撮ります。高さは後方アングルと同じようにアドレスの手元の高さ。ここで撮ると、体の向きのズレやボール位置のズレも見えてきます」(内藤)
カメラを正しくセットすれば、常に同じ条件でチェックできる。これだけでも知っておくといい。
撮った動画に「魔法のライン」を書き込もう
撮影した動画をチェックする際は、画面に線を引けるアプリを併用すると便利だ。「KiZuKi」と「iCLOO!」というアプリは難しい操作は一切なし。自分の思った場所に線が描けるスグレモノ。
スウィングを撮影した、正面、後方それぞれ適切に線を引くことで、よりスウィングが正しいかどうかをチェックしやすい。
「正面アングルは、左耳の横から1本の垂線を描きます。インパクトで頭がその線を越さないように振りましょう。いわゆるヘッド・ビハインド・ザ・ボールです。ヘッドが走るポイントです」
続いて、後方の場合だ。
「後方から確認したいのはスウィングプレーンです。ボールと首の付け根、ボールとシャフトを結んだ2本の線を描きます。スウィング中、この幅にクラブが収まっていることが基本です」
「また、右肩口をなぞるように曲線を描きます。この曲線の中心よりも低い位置ならインから、高い位置ならアウトからクラブが下りていることになります」(内藤)
同じアングルから何ショットか撮影して、同じライン上をクラブがなぞっているか確認することも大切だと内藤コーチ。再現性のチェックになるというわけだ。
動画撮影のコツのつづきは内藤コーチのリモート講座で! 必ず上達します
このように、動画撮影を正しく行うことは上達の近道。ここで紹介しきれなかった豊富なノウハウは、週刊ゴルフダイジェスト主催のオンラインライブレッスン講座ですべて教えてもらえる。10月27日(水曜日)19時~20時30分に実施されるので、興味のある方はぜひ、お申し込みを!
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