タイトリストが新たに発表したTSi2ドライバーとTSi3ドライバーの2機種を、プロゴルファー・中村修が早速試打! それぞれの性能を探った。

オートマチックに打てるTSi2

先んじてツアーには投入されていたが、その詳細は謎に包まれていたタイトリスト「TSi」シリーズが、ついにそのベールを脱いだ。

画像: タイトリスト「TSi2」(左)、「TSi3」(右)

タイトリスト「TSi2」(左)、「TSi3」(右)

ドライバーに関してはTSi2、TSi3の2モデルがラインナップされているが、それぞれどのような性能になっているのか。早速この2モデルを試打したプロゴルファー・中村修にレビューしてもらった。

画像: TSiドライバー2モデルをプロゴルファー・中村修が試打!

TSiドライバー2モデルをプロゴルファー・中村修が試打!

「新しいフェースの効果もあり、低スピン性能、ボール初速、トータル飛距離とすべてがかなり高レベルで実現できていると感じました」(中村、以下同)

と、まずは好印象の様子。まずTSi2のインプレッションから聞いてみよう。

「構えた印象ですが、まず投影面積が大きい。フェースからクラウン後方までの距離が非常に長くて、ボールをしっかりつかまえてくれる安心感があります。それでいて、タイトリストらしく全体にスッキリとしていて目標に対してストレートに構えやすい印象です」

画像: タイトリスト「TSi2」

タイトリスト「TSi2」

TSi2の性能については「球のつかまりと弾き感のバランスがいい」と評する。

「打った感触としては、弾く感じが強いでしょうか。それと打点のミス、左右ももちろんですがとくに上下のミスにも寛容な印象です。芯よりやや上のほうにヒットしても打感が硬くなり過ぎず、しっかりと真っすぐな弾道で飛距離を出してくれていました。SIM MAXやG425MAXなど、他社の“MAX”と名のつくドライバーに似た性格ですね」

つかまりの度合いでいうと、G 425MAX、Tsi2、SIM MAXの順になるという。

操作性の高いTSi3

続いて、TSi3のインプレッションについても聞いてみよう。TSi3はとくにプロからの人気が高いモデルだが、中村も「ヘッドスピードが速い上級者向けのヘッドシェイプですね」と言う。

「逃げ顔で、左に引っかからない、叩いても吹け上がらないような安心感があります。あと、ヘッド体積はTSi2と同じ460ccなんですが、TSi3のほうがちょっと小ぶりに見えますね」

画像: タイトリスト「TSi3」

タイトリスト「TSi3」

見た目からしてTSi2とは異なる性質を持つTSi3だが、実際に打った印象はどうだろうか。

「TSi2は硬めの打感でしたが、TSi3は柔らかめでしっかり食いついて押してくれる感じです。数球打ちましたが、自分のスウィング・球筋に合わせられる操作性もTSi3のほうが高いように感じましたね」

ヘッド自体が持つ操作性の高さに加え、TSi3にはソール後方に全5段階でトウ・ヒール側に調整できる可変ウェートが搭載されている。こちらに関しても「持っただけで実感できるほどの変化があります」と中村は言う。

画像: TSi3には全5段階の調整が可能な可変ウェートが搭載されている

TSi3には全5段階の調整が可能な可変ウェートが搭載されている

「試打ではトウ側とヒール側、どちらにも動かしてみましたが、まず持った瞬間にクラブの重心位置が変わっていることを手で感じられるくらい違いがあります。実際に打った弾道でも、トウ側なら軽いフェード、ヒール側ならつかまったドローになります」

この可変ウェートの効果の大きさもあり「TSi3は逃げ顔で左へのミスを防ぐ性能になっていますが、ウェートをヒール側に寄せることでつかまるドライバーとして使うことも可能です」と中村。

ちなみにオリジナルシャフトは「TSP110 50」と「TSP322 55」の2種類がラインナップされているのだが、このオリジナルシャフトとヘッドの組み合わせ自体も良いと中村。

「TSP110 50はスペック上は中調子ですが、振った印象としては先端部寄りにキックポイントがあるように感じました。ヘッド自体の性能もあって、つかまえて球を上げてくれるけどスピンはかかりづらい、といった印象です。ヘッドスピードで言うと40~42m/sくらいが適正という印象。TSP322 55は中~中元調子くらいのイメージで、シャフトをしならせて叩いても当たり負けせず、ヘッドの挙動もブレない、しっかりしたシャフトです。ヘッドスピード45~46m/sくらいあっても十分TSP322 55で良さそうです」

料金を追加せずに純正シャフトが2種類選べるので、打ちたい球筋に合わせて選ぼう。

さらには“プレミアムシャフト”と称して、グラファイトデザインが2009年に発売した「ツアーAD DI」も、新しいコスメでラインナップに加わっている。最新モデルではないものの、タイトリストがカスタムシャフトとヘッドとのテストを重ねた結果、一番良い結果だったのがツアーAD DIだったそう。「オリジナルシャフトより、もう少ししっかりしたシャフトを選びたいなという方はツアーAD DIを選んでも良いですね」と中村。

すでに発売を迎えたテーラーメイド「SIMグローレ」やスリクソン「ZXシリーズ」、ブリヂストンの「ツアーB X」など、すでに2020年秋のドライバーラインナップは十分に豊富と言えるが、ここにきて新たなドライバーの有力候補がまた登場したようだ。

画像: タイトリストのTSiドライバーをプロが早速試打! TSi2とTSi3でどう違う? youtu.be

タイトリストのTSiドライバーをプロが早速試打! TSi2とTSi3でどう違う?

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※2020年10月16日22時05分 文章を一部修正いたしました。

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