シン・ジエの勝利で幕を閉じた女子ツアー「富士通レディース2020」の練習日に三ヶ島かながインスタグラムのストーリーにある動画を投稿した。
内容は川崎志穂が靴を脱いで、練習をしている模様を撮影した動画に「久しぶりにあった川崎さん 練習場くるなり スパイク脱いで練習していました(後略)」とコメントを添えたもの。
川崎といえば飛ばし屋としても有名な選手だが、果たしてこの練習法はどんな効果があるのか、本人に話を聞いてみた。
「たまにやる練習ですね。靴を脱ぐことで足の感覚が敏感になるので、足の重心位置やしっかり(地面を)踏めているかを確認しています。自分の中では重心の高さや、左右の感覚がつかみやすくて、体が過剰に動き過ぎてしまうのを防げるので取り入れています」(川崎)
また原英莉花も2勝目をつかんだ日本女子オープンでシューズを脱いで練習しており、その理由は「身体の中心で打ちたくて、体がブレたくないので取り入れました」と語っていた。
そんな原と川崎の共通点はジャンボこと尾崎将司の自宅練習場・通称”ジャンボ邸”で練習していること。ただ、ジャンボが教えた、というわけではないようだ。長くジャンボのマネージャーを務める宮下修氏はこのように話す。
「たしかに英莉花も靴を脱いでタオルを敷いて練習している様子をたまに見かけますね。ただジャンボさんは特別にそういった練習を教えることはないので、彼女たち自身で編み出したんだと思いますね。靴を脱いで直に感覚を感じることで、プロたちは体の動かし方や足の動かし方が感覚的に分かるのかもしれないよね」
一風変わった練習方法に見えるが、試合を通じて自分自身が「今どんな練習が必要か?」ということを日々考えているプロだからこそ、こういった練習法が生まれるのかもしれない。それにしても、図らずも飛ばし屋の女子プロふたりが同じ練習法を取り入れているというのが面白い。
アマチュアの場合、シューズを脱いでフルスウィングすると、転んで怪我につながる可能性もある。真似してみたいと思ったら、十分にご注意を。