マスターズ直前に行われるヒューストンオープンがにわかに注目を集めている。ツアー再開後米国内ではじめて観客を入れて開催する大会に出場予定だったフィル・ミケルソンは「見合わせるかも」と難色を示し逆にタイガー・ウッズは「まだ決めていないが出るかも」と出場の可能性を示唆した。

現地時間10月22日、昨年日本でタイガーがツアー最多タイの82勝目を挙げたZOZOチャンピオンシップが舞台をカリフォルニアのシャーウッドCCに移し華やかに幕を開けた。

しかし大会初日は昨年完全優勝のタイガーが出場78名中ブービー賞(ビリから2番目)の75位タイ。3週間後に迫ったマスターズの最終調整を兼ねていたが思うようなプレーができず「もしかしたらヒューストンオープン(マスターズ前週)に出るかもしれない」といい出した。

一方、前週のチャンピオンズツアーでシニア2勝目を挙げたミケルソンは初日イーブンパー72、57位タイと出遅れこちらも渋い表情。マスターズ用に試している「キャリーが出る」ドライバーが不発でスコアメイクに苦しんだ。

画像: 2000人のギャラリーを入れて開幕するヒューストンオープンに「コロナが怖い。出ないかもしれない」とミケルソン(左)、「出るかもしれない」とタイガー・ウッズが語っていた

2000人のギャラリーを入れて開幕するヒューストンオープンに「コロナが怖い。出ないかもしれない」とミケルソン(左)、「出るかもしれない」とタイガー・ウッズが語っていた

そのミケルソンはZOZOのあとヒューストンオープンに出てマスターズ本番に乗り込む予定だった。ところが大会側がおよそ2000人のギャラリーを入れて試合を行うと発表したことで「コロナが怖い。出ないかもしれない」と欠場の意向を口にしたのだ。

ミケルソンによる「ツアーはこれまで最大限の努力を払って我々プレーヤーが安心、安全な状況で試合に出られる環境を作ってくれた。それに対する信頼はもちろんある。ありがたいと思っている。でもギャラリーを入れた試合で感染しない保証はどこにもない。まして翌週はマスターズ。もし自分がかかって家族にうつしたら大変だしほんの少しでもリスクがあれば出場は回避したい。だってコロナは怖いでしょ」とマスターズ前最後の調整はシニアの大会で行うことを考えはじめている。

ツアーが観客を入れて大会を開催するのは次週のバミューダ選手権が中断前のプレーヤーズ選手権初日以来初。感染予防対策を講じて万全の体勢を作るとはいえ無観客の大会に出場していたダスティン・ジョンソンやアダム・スコット(ともにZOZO欠場)がコロナ陽性。ミケルソンが「怖い」という気持ちもわかる。

例年ならヒューストンオープンがこんなにクローズアップされることはない。コロナ禍ゆえマスターズが11月に行われる異例の事態だからビッグネームが出る? 出ない? が話題になる。

果たしてタイガーは出てミケルソンは出ないのか? それとも2人とも出ないのか? 44歳と50歳が出ても出なくても大勢に大きな影響はないかもしれない。だがマスターズにゆかりのある2人だけに動向は気になる。

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