今年のマスターズは名手たちの「飛ばし比べ」になる?
コロナ禍の産物である秋のマスターズ。いよいよ来週となりましたが、秋色のオーガスタ以上に注目されるのは、ブライソン・デシャンボー。
デシャンボーの描いたストーリーどおりに、9月の全米オープンを制し、その後はマスターズに向けてのトレーニングに専念するためトーナメントを欠場。400ヤードドライブでのオーガスタ攻略に向けて努力する様子は彼のSNSでも紹介されていて、先日400ヤード達成をアップしていました。
その姿に感化されたのか、ロリー・マキロイやダスティン・ジョンソンなど、ツアーを代表する飛ばし屋たちも、今の自分のヘッドスピードをワンランクアップさせるトレーニングに励んでいました。
ゴルフファンにとってオーガスタは、美しいメモラブルなホールにおける過去の名選手たちの印象的なプレーが記憶にあるので、この秋のマスターズでは「あんなところまで飛ぶの!」と驚かされるのかもしれません。
この飛距離偏重傾向のパワーゴルフには、既存のゴルフコースデザインが機能しなくなるなどの問題も提起されており、R&AとUSGAは、近々ドライビングについての調査をおこなうとの報もありました。
Q:プロの飛距離が伸びたのはなぜ!? A:積極的に努力したから。そして…
私が、この流れを見ていて感じるのは、ゴルファーが飛ばしのための努力を、積極的におこなったことに尽きると思います。
この400ヤードドライブに際し、デシャンボーは何ひとつルール違反を犯しておらず、彼の努力の賜物です。
そして、ここまでボールを遠くに飛ばすための努力と技術を導いたのは、慣性モーメントの大きい大型ヘッドのドライバーであるのは間違いないです。
そのヘッド特性を活かして、ゴルファーが出力を上げる努力のひとつとして選択しているのが、軽くて強靭なシャフトです。
これも、ある意味道具の進化で、過去には作れなかったような、軽くて硬いシャフトが登場し、デシャンボーは48インチでオーガスタに挑むかも? とコメントしています。
クラブが進化したから飛ぶのではなく、進化したクラブを使いこなすから飛ぶ
ここから我々が学ぶべきは、クラブの進化によって飛距離が伸びているのではなく、ゴルファー自信が、飛距離アップのための努力をおこなっているということです。
そのゴルファーに対して、「努力すれば飛距離は伸びる」という伸びしろを与えたのが、大型ヘッドの大慣性モーメントドライバーです。
その飛ばすための努力を簡単にいうなら、「歯を喰いしばって全身で振りぬく」でしょう。しかし、こう書くと、ほとんどの方が「無理!」と拒否反応を示してしまうか? と思います。
でも、「飛ぶ!」と評判のドライバーに興味を持って試打にいくと、「振りやすいシャフト」「楽にボールがつかまる」というスペックをあてがわれてしまうのが、最近のフィッティングやクラブ開発の現状ではないでしょうか?
そこには、飛ばすために「歯を喰いしばる努力」はゼロで、むしろ自ら「最近、足腰が弱くなり振れなくなってきた」などと自己暗示をかけて、アンダースペック方向を好むゴルファーも見られます。
月刊ゴルフダイジェストのガチンコ飛び比べ企画で勝つドライバーの傾向
月刊ゴルフダイジェストの人気企画で、その年のぶっ飛びドライバーを決める「D-1グランプリ」は、ベスト16から1対1の対戦型勝ち抜きトーナメントで優勝を争います。
今年のトーナメントに際し、私は誌面で対戦予想をさせて頂きましたが、的中率は9割。その勝ち負け予想の基準は、ヘッドのスペックや重心特性ではなく、どっちが「歯を喰いしばって打つ」感覚を引き出せるかどうか? でした。
結果的には、海外ブランドが総じて強く、日本メーカーは「歯を喰いしばる」という意味では弱かったのでは? と感じる結果になりました。
力学的にも自分の出力を上げずに飛距離が伸びるというのは、難しいと思うので、飛距離アップを望むなら、自分でできる範囲でいいので、なにかしらの努力が必要です。
筋力アップによる出力アップにヘッドスピードアップ。スウィング改善による効率アップなど、少しだけ努力してみてはいかがでしょうか?