海外メジャー「マスターズ」に48インチのドライバー投入を示唆したブライソン・デシャンボー。それに対抗するかのように、トップ選手たちも長尺化に踏み切ってマスターズに挑むようだ。

いよいよ開幕が迫る海外メジャー「マスターズ」だが、オーガスタ攻略へ向けて長尺ドライバーを投入する選手が増えている。

米メディア、golf.comによれば、フィル・ミケルソンは47.5インチドライバーをマスターズへ投入予定。オーガスタで3勝を挙げたベテランは、異例の11月開催ということもあり気候や湿度などの関係からよりキャリーが必要だと判断したようだ。

そして同じくマスターズチャンピオンのアダム・スコットも、前哨戦の「ヒューストンオープン」で46インチのドライバーにスイッチ。同大会4日間の平均飛距離は326.5ヤードで全選手中1位で、初日には369ヤードのビッグドライブも叩き出した。

画像: 左からブライソン・デシャンボー、フィル・ミケルソン、アダム・スコット、ビクトル・ホブラン。いずれもマスターズに長尺ドライバーを携えて挑む選手たちだ

左からブライソン・デシャンボー、フィル・ミケルソン、アダム・スコット、ビクトル・ホブラン。いずれもマスターズに長尺ドライバーを携えて挑む選手たちだ

23歳でツアー1勝を挙げるビクトル・ホブランは、もともと使用していた45.75インチとやや長尺のドライバーでマスターズに挑むが、一方でさらなる長尺化も検討中。

ホブランはロフトを8.3度にG425LSTと47インチシャフト、そして7.8度に調整したヘッドと48インチシャフトの2パターンをテストしていて、ヒューストンオープンでも実戦投入。前者は約1.3~2.2m/s、後者は1.8~2.7m/sほどボールスピードが増加。オフシーズン中も引き続きテストを行っていくとのことだ。

そして、PGAツアーのトップ選手たちがマスターズを目前に次々と長尺ドライバー投入を検討・決定している要因の一端は、オーガスタに48インチのドライバーを投入予定であることを公言したブライソン・デシャンボーにあるだろう。

デシャンボーがメジャー初制覇を果たした9月の全米オープンではロフトを5.5度に調整したヘッドに45.5インチのシャフトを組み合わせていたが、そこからさらに2.5インチ長くしてさらなる飛距離アップを画策している。

全米オープン時点でも圧倒的な飛距離によるマネジメントで他の選手を置き去りにしたデシャンボーに対抗するため、各選手たちがドライバー長尺化に踏み切ったことは容易に想像できる。

しかし、予定はあくまでも予定。月曜日の練習ラウンドで海外メディアの前に姿を見せたデシャンボーは「(48インチドライバーは)おそらく使用しないでしょう」と語った。

実際に練習ラウンドでは45.5インチドライバーを使用。ヘッドのロフトが5度ではスピンが掛かり過ぎるため、4.5度でのプレーを検討しているという。

48インチドライバーの件については「(48インチドライバーは)適切な状態になるまで使用しません。私のやることがすべてうまくいくわけではないんです」、「48インチドライバーを使うチャンスは、次のマスターズや他の試合など、常にあります」とコメント。

今回のマスターズでは48インチドライバーはお目にかかれそうにないが、デシャンボーの衝撃的な飛距離アップによって“長尺ドライバー時代”はPGAツアーに訪れつつある。果たしてオーガスタでどのような結果を残すのか。今週末は、彼らのティショットに要注目だ。

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