70台のスコアを出すことに比べればはるかにハードルが低いけど、それでもアベレージゴルファーには高い壁に思える「ハーフ30台」というスコア。上級者への入り口付近に位置するそのスコアは、どうやったら出せるだろうか? 関東在住匿名5下シングル氏と考えた。

ハーフ39を出したことがない人でも「あと少しで出そうだった」という経験はあるのではないでしょうか。「最終ホールがパーなら39だったのに……」とか「7番おわって2オーバーだったんだけどさ……」といったふうに。

上がりホールで叩いてしまう理由はごく単純です。上がりの3ホールは難しい場合が多いからです。たとえば三井住友VISA太平洋マスターズの舞台、太平洋クラブ御殿場コースの18番は池がらみの美しく、チャンスもあるけど大叩きもあるホール。オーガスタナショナルGCの18番は長くてグリーンの小さいパー4といったように。320ヤードのパー4、みたいなケースは多くありません。

そして、これも御殿場、オーガスタともに当てはまりますが、上がり3ホールには美しくて罠のあるパー3がある場合も多い。要するにスコアを崩しやすいわけです。

画像: 「ハーフ30台」はどうしたら出せる?(撮影/姉崎正)

「ハーフ30台」はどうしたら出せる?(撮影/姉崎正)

コースが難しいんじゃ、仕方がないじゃないか! と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。ハーフ30台を出すコツ、それはカンタンなコースに行くこと。それに尽きるからです。

よく「スコアの壁」と言いますが、物理的な壁がゴルフ場に設置されているわけではありませんよね。あくまで心理的な壁です。だからこそ、カンタンなコースでいいスコアを出すことに慣れておく。それがハーフ30台を出すコツですし、ハーフ30台を複数回、一定のペースで出せるようになってくるとラウンド70台が見えてきます。ハーフ「42」を出して「ま、こんなもんだな」といった風に思えることが、ハーフ39を出す上では非常に大切なんです。

そんなの上達と言えないのでは? 私はそうは思いません。どんなにカンタンなコースでも、スコアを作れるようになったということはスコアを作るスキルを身につけられたということ。残り1ホールを2オーバーで迎えるという経験は、1回目より10回目のほうがプレッシャーが少ないですよね。特別だから緊張するんであって、日常だったら冷静になれる。

近所にそんなコースはないという人は、ショートコースだっていいし、マスター室に確認して、シニアティやレディースティから回ったっていい。スコアにこだわり、スコアをつくるためのゴルフ。やってみると面白いですし、一度試してみてはいかがでしょうか。

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