自分のレベルをあげるための選択と行動
90台前半や80台のスコアを当たり前にしたいけどなかなかそのステージにいけない……。もしあなたがゴルファーとしてワンステージレベルを上げたいとすればこの記事がきっと役立つことだと思います。
メンタルコーチの私はプロゴルファーだけでなく、各競技の日本代表選手やプロ野球選手、Jリーガーの成長や目標達成をサポートしている中で自分の現状のレベルを変えていきたいアスリートに今回紹介するコーチングを行っていきます。
それが「ワンステージの上に行った自分の状態を明確化すること」です。このワークをすることが現状の自分をアップデートすることにつながります。以下のようにワンステージ上の自分にふさわしい環境、行動、能力、価値観にアプローチしてみるのです。現状のレベルをワンランク上げたいという方はぜひ、ご自身にも問いかけながら読んでみてください。
ワンステージ上の自分にふさわしい環境とは?
ここでいう環境とは練習場所の環境やコーチ、一緒に練習やラウンドをする仲間などのことです。あくびをしている人を見ると自分もなんとなくあくびをしてしまうのと同じで、人は人に思考や行動面で大きな影響を受けます。
自己流で腕を磨いている方はスキルアップにつながると評判なコーチの門をたたいてみたり、すでにコーチをつけている方はリサーチをかけて自分の求めるレベルに合うコーチの指導も体験してみたりることも環境を変えるという意味です。一度環境をつくってしまえばその環境の基準に染まるのが人です。レベルアップにつながる環境を探してみましょう。
ワンステージ上の自分にふさわしい行動とは?
現状のゴルフレベルはつくられたのは自分自身の過去の行動の質と量の総計です。極端に言うと最初からプロレベルを目標に練習してきた人、100切りを目安に練習してきた人では行動の質や量がまったく違うはずです。
現状をなんと変えたい場合は行動の質と量を変える必要があります。その場合何を参考に行動を変えていくことがいいかというと自分が目指すステージを越えてきたゴルファーの練習やラウンドでの行動を観察しモデリング(真似る)することです。練習中に何をテーマに何にこだわり、どんなペースで、どれくらいの量ボールを打っているのか? それらを観察することで自身の行動の参考にしていきましょう。
ワンステージ上の自分にふさわしい能力とは?
ワンステージ上の自分が持っているであろう能力を言語化していきます。ノートなどに書き出すとよいでしょう。スウィング、パター、体の使い方、コースマネジメントなどを明確に言葉にすることで「この能力を高めるべき。そしてそのためには~な行動が必要」というようにふさわしい能力を明確化することでふさわしい行動にもつなげることができるでしょう。この能力もモデルとするゴルファーの方を観察したり話を聞くことで必要な能力を洗い出すこともかなり参考になると思います。
ワンランク上の自分が持つゴルフへの価値観とは?
ゴルフへの価値観とは「ゴルフをする上で大事にしている考え」のことです。価値観は人それぞれです。「楽しむ」「上達する」「つながり」「勝利」「卓越する」「研究する」「行動する」「成長する」「達成する」など様々な価値観があるものです。
たとえば、あなたの価値観のトップ3が「【1】楽しむ」「【2】つながり」「【3】成長」だったとします。そして、あなたがモデルとしているレベルが高い先輩の価値観が「【1】楽しむ」「【2】卓越」「【3】研究」だとすると先輩の「卓越」や「研究」をだまされたと思って取り入れていくと、能力や行動のアップデートにもつながっていくかもしれません。このふさわしい価値観へのアプローチは少し難しく感じるかもしれませんが参考にしてみてください。
今回は現状の自分をワンランク上にアップデートというテーマでワンステージ上の自分にふさわしい環境、行動、能力、価値観にアプローチしてみる視点を紹介していきました。自身に問いかけることでレベルアップに必要なヒントにつながると思います。ぜひ参考にしてみてください。