ホンマのツアーワールドシリーズにラインナップされている「TR20 440」と「TR20 460」の2モデルはカーボンとチタンの複合素材による構造となっていますが、この「ツアーワールドGS」(以下GS)はフルチタン構造を採用しています。「TR」シリーズや昨年発売された「ツアーワールドXP-1」と比べると試打した印象では異なる性格、特性を持っているようです。
![画像: 本間ゴルフ「ツアーワールドGSドライバー」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2020/12/02/021923bf6dfa91ccbe1d9792dd6adc36d74c8331_xlarge.jpg)
本間ゴルフ「ツアーワールドGSドライバー」
まず「GS」の見た目は安心感のある460CC。フェース面はシャローでもディープでもなく適度な厚みのあるストレートフェースで構えやすい。実際に打ってみると弾き感のある打感でボール初速が速い印象です。飛んでいく弾道はスピン量が少なくやや高弾道でなかなか落ちて来ない。スピンの少なさは「TRシリーズ」、「XP-1」と比べてもずいぶんと少ない印象でした。
飛び性能に加えて、フェアウェイ右サイドや左サイドへの打ち分けといったコントロール性能の高さも好印象でした。その辺りが谷原、小田の両選手が手にした翌日に実戦投入するほど気に入った理由だったのではないかと感じました。
一方で弾き感の強い打感については好き嫌いが分かれそうなところ。特にカーボンとの複合素材ヘッドの打感に慣れている人には硬く感じられるでしょう。
![画像: フルチタン構造ゆえに打感は弾き感が強く硬め](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2020/12/02/5599e6c2c2d3b720c6edae5c9154f693f4123d0c_xlarge.jpg)
フルチタン構造ゆえに打感は弾き感が強く硬め
コースで試打した後日にトラックマンレンジの設置があるハンズゴルフクラブにて計測したデータが下記の画像です。
ヘッドスピード、スピン量は計測できていないのですが、概ね46m/s程度による数値です。ボール初速68m/s、打ち出し角13.2度、最高到達点33ヤードとコース試打で感じた通りの数値になりました。
![画像: 中村が「ツアーワールドGSドライバー」をヘッドスピード46m/s程度で打った際の試打結果](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2020/12/02/bd5bd73aff85a05d5ee1dc0047eda8c948103255_xlarge.jpg)
中村が「ツアーワールドGSドライバー」をヘッドスピード46m/s程度で打った際の試打結果
シャフトは「スピードチューン48」のSフレックス装着で総重量は295グラムほど。しなりを感じヘッドを走らせてくれるタイプのシャフトです。ネック調整機能が付いているのでホンマオリジナルの豊富なラインナップのシャフトを組み合わせることができるから、幅広いゴルファーにマッチする可能性は高いモデルではないでしょうか。
![画像: 専用設計の「スピードチューン48」に加え、VIZARDシリーズのシャフトもラインナップ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2020/12/02/bd44ea502b466371bcb6ef2e4277d743033d6481_xlarge.jpg)
専用設計の「スピードチューン48」に加え、VIZARDシリーズのシャフトもラインナップ
2020年はテーラーメイドの「SIM」が大人気となり、ピンの「G425」、キャロウェイの「マーベリック」といったシリーズも人気。タイトリストのニューモデル「TSi」も、多くのプロたちがスイッチしていると言います。テーラーメイド、キャロウェイはここ数年1月にニューモデルを発表していますから、例年通りであれば2021年の年明けにはまたゴルフギア業界が賑わうことが予想されます。
外国ブランドが人気のなか、国内ブランドもそれに負けじとあの手この手で開発に力を入れています。この「GS」もショップでの試打候補に入れてみる価値は十分にあると思います。