今回は『本間ゴルフ TW767 MAXドライバー』を紹介します。本間ゴルフの旗艦モデル「TW」(ツアーワールド)シリーズに初の"MAX"を冠したモデルが登場。他メーカーのマックスはやさしさのシンボルとして使われており、大慣性モーメントで打点ブレに強い設計にされています。クラブ設計家の松尾好員氏によると「本間のマックスはつかまりを意識したクラブ」と分析。兄弟モデルの『TW767』と比較しながら考察してみた。
画像: 【試打クラブスペック】ロフト角●10.5度 ライ角●60.0度 体積●460cc 価格(税込)●10万2300円 ※メーカー公表値

【試打クラブスペック】ロフト角●10.5度 ライ角●60.0度 体積●460cc 価格(税込)●10万2300円 ※メーカー公表値

本間のMAXはつかまりがマックス!

GD 今回は『本間ゴルフ TW767 MAX』(以下、MAX)を兄弟モデルの『TW767』(以下、標準)と比較しながら分析していただきます。従来の「本間のドライバー」というと、小ぶりな顔で操作性の高さを兼ね備えている印象です。ついに本間からも“MAXモデル“がラインナップされました。

松尾 そうですね。過去に標準と前モデルを比較して分かったことは、全体的に「やさしいツアーモデルに進化した」ということでした。『標準』と『MAX』のヘッドデータを見てみると、シリーズ共通の性能と『MAX』にしかない特徴がありました。

GD 最初に共通点からよろしくお願いします。

松尾 分かりました。共通している部分は打点ブレに強いヘッド性能です。ヘッドの慣性モーメント(基準値:4600〜4799g・㎠)を見ると標準が5355g・㎠、MAXが5303g・㎠と共に大きくなっています。従来の本間のドライバーとは真逆のヘッド設計がされています。

GD なるほど。過去の「ツアーワールド」はシビアなミート力が求められるヘッドでしたが、シリーズのコンセプトである“やさしく飛ばせる“部分が両モデルとも備わっているわけですね。次は『MAX』の特徴を教えてください。

松尾 『MAX』の特徴はフェース角と低重心率にあります。
 
フェース角が『標準』はオープン1.0度のオープンフェース設定になっていますが、『MAX』はフック0.5度のフックフェース設定にされています。合わせてライ角が61.0度とかなりアップライトになっているので、つかまり性能を搭載したヘッドと言えます。
 
次に低重心率(重心の高さ÷フェース高さで求められスピン性能の指標になる)を比較すると、『標準』が64.7%なのに対して『MAX』は67.7%と高重心の位置設定になっています。スピンが入りやすく弾道が安定する重心設計にされています。

画像: 左から『標準』、『MAX』。『MAX』は重心位置がヒール側になっているドローバイアスヘッドだ

左から『標準』、『MAX』。『MAX』は重心位置がヒール側になっているドローバイアスヘッドだ

GD つまり『標準』と同様にやさしいツアーモデルという部分は共通していて、さらに高弾道でつかまるのが『MAX』というわけですね。『TW767 MAXドライバー』はどんなゴルファーにおすすめですか?

松尾 他にもリアルロフト角が11.7度と大きく設定されているのでボールが上がりやすいヘッドです。大慣性モーメントで打点ブレに強く、高重心でスピンが安定して入りやすい。そしてアップライトなライ角とフックフェースという点を踏まえると、右を恐れることなくオートマチックに飛ばしたいゴルファーは試してみるといいでしょう。

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