木に当たってOBになることもあれば、運よくフェアウェイに戻ってくることもある。ゴルフにおける「運」を高める方法とは? プロも指導するメンタルトレーナー池努が運を高める思考を教えてくれる。

マイナス思考は運が悪くなる?

日常生活でもゴルフでも誰もが「運」という言葉をよく使うと思います。あの人は強運の持ち主だ。最近私は運が悪い(ついてない)など誰もがよく使うワードです。ちなみにあなたはゴルフにおいて運はいいと思いますか? 悪いと思いますか? そして、もし簡単に運を高める方法があるとしたら誰もが運を高めたいことだと思います。

画像: 運が悪いとよく感じる人はマイナス思考の考え方が多いためプ成功をイメージしたラス思考にすることで運気を高める子tができるかもしれない(写真/増田保雄)

運が悪いとよく感じる人はマイナス思考の考え方が多いためプ成功をイメージしたラス思考にすることで運気を高める子tができるかもしれない(写真/増田保雄)

ゴルフの世界でもホールインワンやチップインなどにおいては運が左右すると考えることもできるかもしれません。このように運がいい悪いという話をするとスピリチャルな話かと思い、嫌悪感を抱かれる方もいるかもしれませんが最近の心理学の研究では「運が悪い人には特徴的なメカニズムがある」ということもわかってきています。

中国科学院の研究よると車の運転を仕事にしているドライバーの交通事故歴を調べて「交通事故が少ないAグループ」と「交通事故が多いBグループ」に分け、

1.人が喜んでいるポジティブ画像 
2.人が泣き叫ぶネガティブ画像 
3.自然などのナチュラル画像 

という3つのイメージ画像を見せていき1~3それぞれに対する反応スピードを調べると、交通事故が多いBグループのドライバーほど2のネガティブ画像に強い反応をする傾向が見られたというのです。そして、このようにネガティブ画像に意識が向かってしまう「マイナス思考」な人ほど事故を起こしやすい状態にあるようなのです。

たとえば車を運転しているときに昨日が期限だった仕事の提出書類が未提出だったことに気がついたとします。するとマイナス思考な人ほど「大丈夫かな。もしかすると上司から今から提出しにこいなどと電話がかかってくるかもしれない。次の大事なアポを何かしらの理由で変更しなくちゃ。担当者にどういったらいいだろう……。大変だ。」などと考えることで運転への意識が薄くなります。このような思考が結果として事故が起こりやすくなるということにつながるのです。他の実験でもマイナス思考な人ほど目の前の危険やリスクに気づかない傾向にある事実がわかっていたりもします。

このような研究から日頃からマイナス思考が強いドライバーほど交通事故をする確率が高くなる可能性が認められています。ゴルフで日常的に「運が悪い」という不幸なことがよく起きると感じる人は日頃からマイナス思考が定着していることが起因となっているかもしれません。

あくまでも仮説の話になりますが上記の話をゴルフに関連づけ学ぶとしたら、失敗イメージばかりを思い描きマイナス思考をすることが多いゴルファーほど「運が悪い」と感じる出来事に遭遇する機会が多くなる傾向にあるということです。

あなたがゴルフのプレー中にどんなプレー映像が頭の中に出てきているかがこの運に影響していると考えることもできます。OBになりやすいフェアウェイが狭いホールでティショットを打つときに成功イメージ、ミスイメージのどちらが出る傾向があるか、ラインの難しいパットを打つときに成功イメージ、ミスイメージのどちらが出る傾向があるか。もちろんその時の技術的な調子にもよりますがプレー前に成功イメージを描く習慣を意識的にすることで運を引き寄せることもできるかもしれませんね。

もちろん、今回の記事だけで「運」のすべてを語れたわけではなく、あくまで運に左右する一部分の可能性について触れていきました。もしあなたが運を高めたいと思うのであれば大事なのは「失敗イメージ」よりも「成功イメージ」を描くこと、「マイナスなことが起こりそう」と想像するのではなく「プラスなことが起こりそう」と想像することを増やしていくことです。プラス思考の習慣で運気を高めていきましょう。

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