冬の枯れ芝ではフェアウェイからのショットでも難易度が上がるが、「そんなライでこそショートウッドが活躍しますよ」というのは、業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人。詳しく話を聞いてみよう。

枯れ芝の冬はショートウッドが大活躍

みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。こう寒くなると体の可動域が下がりやすく、重ね着による影響もあって思うようなスウィングがしにくくなりますよね。そんな時にお勧めなのがショートウッドです。もともとボールを上げやすく、つかまりやすいクラブなのでアベレージゴルファーの方には良くお勧めはしているのですが、冬こそこのショートウッドが活躍する絶好のシーズン(?)なのです。

この時期は寒さによって芝がペタっと寝てしまい、密度が薄くなるため、ボールと芝の下にある硬い地面との距離が近くなります。こういったライは、ややミスにシビアになるため、過度な緊張は避けてサラッと打ちたいところ。しかし見た目的にもボールが上がらなそうで、つい無意識にすくい上げるような動きになってしまうことが多いです。

またアイアンなどでリーディングエッジから接地すると、ボールと地面との距離が短いため強いダフリのミスになりやすく、一度やってしまうとそれを嫌がって今度はトップ、なんてよくあることではないでしょうか。

画像: ミスにシビアな冬芝でもショートウッドならやさしく打てると小倉氏(撮影/田中宏幸)

ミスにシビアな冬芝でもショートウッドならやさしく打てると小倉氏(撮影/田中宏幸)

そんな時に多少当たりが薄くてもボールが上がりやすいショートウッドは、芝の薄いライでも緊張せずに打てます。さらにソールが広いため少々手前から入っても、ボールを拾って前に飛ばしてくれますから、安定してボールを運ぶことができるとっても便利なクラブになってくれます。

そんなショートウッドを季節関係なく使用するなら、他のクラブとの長さと重さの関係を配慮してセッティングしたいところ。ドライバーと比較して、1インチ短くなるごとに約10グラム重くなるようになっているとドライバーと同じぐらいの振り心地になりやすいです。たとえば使っているドライバーが45.5インチの300グラムだとしたら、41.5インチの7番ウッドで340グラムぐらいがおすすめです。

冬用として考えるなら、重量は同じぐらいで少しシャフトが柔らかめのモデルにすると重ね着などによる動きにくさをカバーしてくれるやさしいモデルになります。しっかり合わせるにはリシャフトするのがベストですが、最近はメーカーのカスタムシャフトが充実していて、フェアウェイウッドにもラインアップをたくさん用意しているところもありますので、是非チェックしてみてくださいね。

This article is a sponsored article by
''.