グリーンの距離のあるラフから打つ際、プレーの線上の排水溝が気になった。この場合、救済は受けることができる?
パー3のティショットは、左の方向へ。「あ~、やっちゃった。でも、次はしっかり寄せて、パーで終わらせるわよ」
ボールはグリーン左のラフに。「ここからウェッジで打つのは、ザックリしそうね……」
「ちょっと距離があるけど、ここはウェッジはやめて、パターで打つほうが安全だわ。でも、そうすると排水溝が邪魔よね……」
グリーンから距離のあるラフから打つとき、プレーの線上の排水溝が気になるとき、救済は受けられる?
パー3でグリーンを大きく外してしまい、2打目地点からパターで打つことを選択した。しかしピントの間には排水溝が。そこで、「動かせない障害物が邪魔になるときは救済が受けられるはず」と球を拾い上げて救済を受けようとしたところ……。
正解は、「救済は受けられない」。
排水溝は動かせない障害物(定義)。プレーヤーは、プレーヤーが意図するスタンス区域や意図するスウィング区域の物理的な障害物となる場合、無罰で救済が認められる。しかし、今回のように、プレーの線上に障害物があったり、精神的な障害となるだけでは、これらの条件を満たさないので、救済は認められない(規則16・1a)。
週刊ゴルフダイジェスト2021/1/19号「ゴルルとルール2021」より。監修・小山混、撮影・姉崎正