世界戦略を掲げるSTシリーズに追加ラインナップが登場
ミズノのSTドライバーと言えば、もともとは海外向けにリリースされてきたシリーズ。2020年には「ST200」、「ST200X」の2モデルが日本を含めた世界戦略クラブとして発売されたのも記憶に新しい。
そして本日発表された「ST-Z」と「ST-X」は、前述した2モデルの追加モデルという位置づけとなっている。
高初速かつ低スピンで評価されていたSTシリーズだが、ST-ZとST-Xではソール部にカーボンコンポジット構造を採用することによって生まれた余剰重量を配分し、それぞれ性格付けがなされている。
直進性を追求したST-Z
では、モデルごとにそれぞれ見ていこう。まずST-Zは弾道の直進性を追求したモデルとなっている。
ソールのトウ・ヒール側にそれぞれカーボン素材を使用し、余剰重量を活用してソール後方にウェートを配置。これにより重心深度が深く慣性モーメントが大きくなり、インパクト時のブレを抑えられてよりまっすぐ飛ぶというわけだ。
ヘッド体積は460CCでロフトラインナップは9.5度のみだが、ネック調整機能によってプラスマイナス2度まで調整が可能となっている。純正シャフト「ツアーAD GM-200」はSフレックスのみのラインナップで、重さは約54グラム。カスタムシャフトの吊るし売りはなく、すべてミズノが提供するフィッティングサービスでの対応になるという。価格は純正シャフト装着モデルで6万5000円(税抜)。発売日は3月12日予定となっている。
つかまりやすさを重視したST-X
もう一方のモデル、ST-Xはつかまりの良さを追求したモデル。ソールのカーボン素材はトウ側のみに配置され、余剰重量を用いたウェートはヒールバック部に。ST-Zより重心距離が短めなのでヘッドを返しやすく、ボールをつかまえやすい仕様となっている。
ヘッド体積は460CC、ロフトは10.5度の1種のみで、ST-Zと同様ネック調整機能でプラスマイナス2度まで調整可能。純正シャフト「20 MFUSION D」の重さは約49グラム(Sフレックスの場合)で、硬さはS、SR、Rから選べる。カスタムシャフトへの対応や価格、発売日はST-Zと同様となっている。
従来モデルのテクノロジーをさらにブラッシュアップし、正当進化した感のあるST-XとST-Z。近年は海外ブランドドライバーの存在感が目立つなか登場したミズノの世界戦略モデル。注目のドライバーが、またしても登場した。