残り2メートルの大事なパーパット。入念に素振りをしていたら、偶然ヘッドがボールに当たり、カップイン! これってナイスパーにして、いいかしら?
残り距離2メートルのパーパット。「微妙な距離だけど、絶対にここは入れるわよ!」
「絶対に外したくないから、ここは距離をしっかり合わせられるように、素振りでイメージしておこうっと」
「あ、いけない。素振りのつもりがパターヘッドがボールに当たっちゃった!」カッコーン!!「えっ!? 嘘でしょ、入っちゃった……」
「やったー、パーセーブ♪」「ちょっと、そんなわけないでしょ!」
グリーン上で素振りをしていたら球がパターヘッドに当たってカップイン。この場合どうする?
2メートルのパーパットを残した大事な一打。球をリプレースしてから距離感を合わせるために入念に素振りをした。するとそのとき、偶然ヘッドが球に当たったことで、球が転がりカップイン!「意図せず当たっちゃったけど、今のはパーでいいのよね?」と主張したが……。
正解は、「無罰でリプレース」。
プレーヤーが止まっている自分の球を拾い上げたり、故意に触れたり、または動かす原因となった場合、1打罰を受けるが、グリーン上で自分の球を偶然に動かした場合は、どのように動いたのかに関係なく罰はない(規則9・4b例外3)。その際、プレーヤーは球を元の箇所にリプレースしなければならない(原則13・1d)。
週刊ゴルフダイジェスト2/23号「ゴルルとルール2021」より(監修・小山混、撮影・姉崎正)