雨上がりのラウンド。ぬかるんだ地面の上でボールが止まっていたが、スタンスをとると水が見えたので、「救済の対象になる」と主張し、球を拾い上げようとしたが同伴者からは指摘が。救済は受けられる? 受けられない?
ティショットを左に曲げ、ボールはラフへ。「なんとかセーフだったけど、えっ、何これ?」「あちゃ~、ついてないですね」
「OBじゃないのは良かったけど、ここから打つのは、至難の業だわ。打ちにくいわね、どうしよう……」
「あれ? ボールの周りに水が見えるわ。ラッキー! これなら救済を受けてもいいわよね」
雨上がりでぬかるんだ地面の上に球がある場合、救済は受けられる?
雨曲がりのラウンドとなったこの日。1打目を左に曲げた萩原の球はセーフだったが、ぬかるんだむき出しの地面の上で止まっていた。スタンスをすると水が見えたため、「一時的な水だから救済の対象になる」と主張し、球を拾い上げようとしたが……。
正解は、「救済は受けられる」。
雨や散水による水たまりや水域から溢れた水など地表面に一時的に溜まった水は「一時的な水」であり異常なコース状態。ただし単に地面が濡れている、ぬかるんでいる、または過度に踏み込んで浮き出た水は「一時的な水」ではない(定義)。今回のケースは肉眼で水が浮いて見えるので「一時的な水」となり、救済が受けられる。
週刊ゴルフダイジェスト3/9号「ゴルルとルール2021」より。監修・小山混、撮影・姉崎正