ボールの横にある石をどかそうとしたが、ひとりでは持ち上げられなかった。この場合、同伴者に助けを求めて手伝ってもらうことはできる？
「うわ～！、何これ!?」「大きな石ね、崖から落ちてきたのかしら」
ティショットを左に引っ掛けたが、落下地点付近に行ってみると球はセーフだった。しかし、球の前には崖から転がり落ちてきた大きな石があった。
「左で打てるかな？ う～ん、ちょっと無理そうね……」
「左で打つしかないかな……、でもちょっとむずかしいわね。この石、どかすことはできるかしら」
「えいっ！ 何これ……めちゃめちゃ重たい」
「石をどかしてみようっと。うわ、何これ。めちゃめちゃ重たくて持ち上がらないわね。ひとりでは持ち上げられないから……」
「手伝ってもらえませんか？」「えっ、ダメでしょ。それならアンプレにするしかないわね」
ひとりでは持ち上げられない重い石を同伴者に手伝ってもらって動かすことはできる？
1打目を左に引っ掛け、落下地点付近に行ってみると球はセーフだったが、その前には崖から転がり落ちてきた大きな石があった。大きな石のため、一度は左打ちを試みるも断念して石をどかそうとしたが、ひとりでは持ち上げられないため、同伴者に助けを求めたところ……。
正解は、「動かすことができる」。
地面に固くくい込んでいる場合を除き、石はルースインペディメントとして扱われる（定義）。また、プレーヤーはどこでも罰なしにルースインペディメントを取り除くことができ、その方法は問わない（規則15・1a）。その際、ひとりで取り除く必要はなく、2019年のスカンジナビア招待では、ギャラリー3～4人が巨大な岩を持ち上げ動かした。
週刊ゴルフダイジェスト3/16号「ゴルルとルール2021」より。監修・小山混、撮影・姉崎正
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