プレーヤーズ選手権初日、松山以上に苦しいゴルフで7オーバー79を叩き140位台と不振が続いているマキロイ。一昨年今大会に優勝した頃はベスト10を外さないゴルフで2020年2月にはおよそ5年ぶりに世界ランク1位に返り咲くなど黄金期再び、と思われていた。
しかしコロナによるツアー中断後は思うようなゴルフができず2019年のWGC-HEBCチャンピオンズ以来優勝から遠ざかっている。前週のアーノルド・パーマー招待でブライソン・デシャンボーが優勝しマキロイが10位に終わったことでマキロイは3年ぶりにトップ10から弾き出され11位となった。
プレーヤーズ選手権前のインタビューで彼は自身が抱えるスウィングの悩みを率直に打ち明けている。
「最近はミスが右にも左にも出る。一方向ではないことが問題」
本人によると本来彼はクラブをインサイドから入れてアウトサイドに抜くスタイルでドローを持ち球としている。だがそれをやり過ぎると引っ掛けのミスが多くなるので「やり過ぎだと思ったらフェードのイメージ、つまりインサイドから入れすぎずアウトサイドインで振るイメージで曲がりを抑えてきた。それでも完全なフェードではなく左に1、2ヤード曲がるナチュラルドローを打てていた」
ところが最近の不調は「ダウンスウィングでクラブがインサイドから入り過ぎて引っ掛けも出れば、それを相殺しようとしてプッシュも出る」状況だという。
それでも「ゴルフと向き合うには究極の楽観主義者になる必要がある。自分がベストの場所に戻ることを信じて待っている」と、これで終わるつもりはないことを明言した。
そんな彼はトゥナイトショーのインタビューに応じ自動車事故で重症を負ったタイガーの近況について言及。「順調に回復していてうまくいけば来週にも退院して自宅に戻ることができるかもしれない」と語ったのだ。
「自宅に戻れば子供たちや家族に会える。そこで回復を待つのが彼にとって最良だと思う」
アーノルド・パーマー招待では最終日の朝デシャンボーにタイガーから励ましのメールが届き、デシャンボーは「大変なときに僕を思ってくれているなんてとても感動した」と勝利を手繰り寄せたが、マキロイにもメッセージが届いていた。
「彼は何人かのプレーヤーとメールのやり取りをしている。自分は電話で何度か会話もした」という。「病院のベッドからでもタイガーは僕たちに熱いものを送ってくれている」。
タイガーが5度目の腰の手術をしたのが昨年12月23日。発表されていなかった日程の情報を明かしたのもマキロイだった。いまや彼はタイガーのスポークスマン?!