第5のメジャー、プレーヤーズ選手権でジャスティン・トーマスが逆転で今季初、ツアー通算14勝目を挙げた。これで彼はタイガー・ウッズ、ローリー・マキロイ、ヘンリック・ステンソンに続きメジャー、WGC、フェデックスカップ年間王者、ザ・プレーヤーズ選手権を制した史上4人目の選手となった。

ラウンド後のインタビューでは事故で重症を負い入院している“親友”タイガーからこれまでにもらった多くのアドバイスを胸に掴んだ優勝であることを打ち明けたトーマス。

「忍耐強く最後まで諦めないプレーは彼から学んだ。きっとタイガーも僕の優勝を喜んでくれていると思う」

画像: ザ・プレーヤーズ選手権を制したジャスティン・トーマス(写真/Getty Images)

ザ・プレーヤーズ選手権を制したジャスティン・トーマス(写真/Getty Images)

そこまでは普通だったが今年2月急逝した祖父ポールさんの話題になると途端に涙。「優勝を見て欲しかった」と声を詰まらせた。

父方の祖父がこの世を去ったのはウェイストマネジメントフェニックスオープン最終日の早朝。その日彼はインスタグラムにポールさんと笑顔で抱き合う写真を載せ「誰の言葉よりもあなたの言葉が胸に響いた。愛してる。会いたい」と綴っていた。

今回の優勝にも両親が立ち会い、昨年12月PNC選手権でパートナーを組んでチーム優勝に貢献した父・マイクさんと熱い抱擁を交わしたトーマス。彼にとっては父親というだけでなく唯一無二のコーチでもある。

そのマイクさんを指導したのが89歳で他界したポールさん。10代の頃からプロを目指しツアープロの夢は叶わなかったがティーチングプロとして多くのアマチュアを指導。60年代には全米プロ2回、全米オープンに1回地区予選を勝ち抜いて出場するなど相当な腕前の持ち主だ。全米シニアオープンにも3度出場経験を持つ猛者である。

晩年は「ジャスティン・トーマスの一番のファン」を自認し、2017年に孫が全米プロを制し世界ランク1位に輝いたときには狂喜したのだとか。

昨年11月のマスターズで4位、1月のセントリートーナメントオブチャンピオンズで3位と勝星が遠かった今シーズン。ようやく掴んだ1勝は何ものにも変えがたいずっしり重たい第5のメジャーのタイトル。これでフェデックスカップのポイントランクもブライソン・デシャンボーに続く2位に浮上。トーマスの次なるターゲットは開催まで1カ月を切ったマスターズだ。

This article is a sponsored article by
''.