ゴルフ雑誌やYouTube、「みんなのゴルフダイジェスト」のようなデジタルメディアにいたるまで、ゴルフメディアには「こうすれば上手くなる!」「必ず上達する練習法!」といったコンテンツがあふれていますよね。
実際、多くのゴルファーがはじめて5年くらいは右肩上がりに上達するもの。飛距離が伸びたり、アプローチのミスが減ったり、パットの距離感が合ってきたりしてスコアもどんどん良くなります。
ところが10年、20年と続けているといつしか頭打ちになるときがきます。練習もしてるし、クラブにもそれなりにこだわっている。なのにスコアは変わらない。一方で、壁なんか存在しないように、やればやっただけ上手くなる人もいますよね。
この違いはいったいなんなのでしょう? 気になって、身近にいる「右肩上がりが止まらない人」の特徴をノートに書き出してみました。
まず第一は、身体能力が高いタイプ。体にこういう指令を出すとこういう動きになって、結果クラブはこう動く……みたいなことが教わらなくてもできる人です。「ハンド・アイ・コーディネーション」に優れたタイプですね。
続いては、環境に恵まれたタイプ。週に何回も練習やラウンドに行けたり、身近にプロや上級者がいて、自然と高いレベルに触れることができたりする人は、どんどん上手くなる傾向があります。
以上、ふたつのタイプを紹介しました。「まったく参考にならん!」というお怒りの声が聞こえてきます(笑)。このふたつのタイプは、真似したくても真似できないですよね……。
最後のタイプは、「ひとつのアドバイスに対する練習量が多いタイプ」です。多くの人は、雑誌やYouTubeを見て「これ良さそう!」というアドバイスを見つけると、練習場で試し、また次に別のアドバイスを試すというふうに「ひとつのアドバイスに対する練習量が少ない」。それに対し、上手くなる人はなにかアドバイスされたときに、それにじっくり取り組んでいる傾向があるんです。
たとえば、インパクトでフェースが開いてスライスが出る。それに対するレッスンが100個あるとします。そのレッスンを1時間ずつ、100通り試すのと、そのうちのひとつを100時間やり続けるのとでは、どちらが上達につながると思いますか? 答えは言うまでもないと思います。
才能がなくても、お金や有り余る時間がなくても、ゴルフは上手くなることができます。そして、ゴルフの動きは一度身につければそうそう忘れることはありません。壁にぶつかっているなあと感じる人は、その壁を乗り越えたという実感が得られるまで、ひとつのことを続けてみてはいかがでしょうか?