暖かくなってゴルフのベストシーズンを迎えると、自ずとゴルフ場も混んできますよね。となると起こるのは、進行の遅れ。前の組が遅い! ではなく、ゴルフ場全体が“詰め詰め”になってしまうと、ショットのたびに待たされたりしてリズムも崩れるし、ついついイライラもしてしまいますよね。
では、たとえば距離のあるパー3に着いたら、前の前の組がようやく打つところ、だとしましょう。思わずぐったりしちゃう場面です。でも、もしそのタイミングで自分がベストスコア更新が期待できる好プレーをしていたとしたら? どうすれば、集中力を保つことができるでしょうか。
まず、気を付けるべきはメンタルのケアです。まだかまだかとイライラするのはミスのもとで、避けたいところ。かといって、カートに腰掛けてスマホをいじったりして気持ちを完全にオフにするのもオススメできません。お行儀も悪いですしね。
大事なのは、気持ちのギアを一旦ローまで落として、ティショットの瞬間に向けてゆっくりとギアを上げていくこと。たとえば前の前の組がプレーしている間は、同伴者と楽しく会話する。前の組がグリーンに上がったら、ストレッチで体をほぐし、前の組の最初のプレーヤーがホールアウトしたら素振りをはじめ、最後のプレーヤーがカップからボールを拾ったタイミングでティアップ……というように。
まるで相撲の“仕切り”のように、前の組のホールアウト目掛けて、ゆっくりと集中力を高めていくわけです。そしてもうひとつ、とても大切なことがあります。それでもなお、待ちチョロの危険性は高い状態であることを認識することです。
長く待たされると、どんなにいい準備をしてもミスの確率は絶対に上がります。なので、頭のどこかで「ミスするかも」と思っておくこと。その意識がミスを防ぎもしますし、ミスが出てしまった際の心の防壁にもなるのです。
コースで待たされるのは仕方のないことです。誰かのせいにしても仕方がありません。しっかりと準備して、ナイスショットの確率を高める。それが、スコアを守るためにできる唯一のことだと思うんです。