松山英樹プロのマスターズ制覇、すごかったですね。私もみなさん同様、朝から感動の涙を流してしまいました(笑)。
勝利の要因は様々あるかと思いますが、印象的だったのは松山プロのプレー中の様子。一打一打に妥協を許さない求道者の印象がある松山プロですが、今回はラウンド中の笑顔がすごく目立ちましたよね。実際に記者会見などでも「怒らずにプレーしたこと」をポイントとして挙げていました。
実際、アマチュアのレベルでも不機嫌にプレーするよりも、楽しく、機嫌良くプレーしているときのほうがスコアが良かったりしますよね。そして、つねに機嫌良くプレーするために私が気をつけているのが、プレー中の会話です。
マスターズとはレベルが異なりますが、たとえばクラブの月例競技。組のなかに顔見知りがおらず、初顔合わせ同士のプレーだったとします。このとき、パーティ内の会話が弾んで、いい空気感でラウンドできると、おのずとスコアもよくなったりするもの。逆に、出だしで連続OBを打って「今日は試合終了」とばかりに投げやりにプレーしている人がいたりすると、途端に組み全体が重たい雰囲気になり、スコアも出にくくなったりします。
そのため、私は極力パーティの雰囲気を良くするように、気まずい沈黙が生まれないような会話を心がけます。その際、スウィングの話、スコアの話など、プレーに影響する内容はNG。それこそ「松山プロのマスターズ、すごかったですね!」なんていうのは最高の話題です。
では逆に自分が絶不調だったら? 不機嫌にならないのはもちろん、予選通過が絶望的でも1打1打真剣に、スピード感をもってプレーすることを心がける。これを私は「徳を積む」と表現しています(笑)。こうして小さな徳を積むことが、次のプレーにつながります。
松山プロのプレー中の笑顔を見ながら、ゴルフに生活がかかっているわけではないアマチュアこそ、機嫌良くプレーすることが大切だよな、と改めて思ったのでした。