「ヘッドの見た目はフェースが少し左に向いているくらいが好み」
構えたときにいい顔だと感じでも結果が出なければ、それは自分に合っていないクラブということになる。永井花奈は何よりもそこを重視してクラブを選んでいる。
「自分が思い描いている弾道と同じ球が出てくれるかどうかが、私にとってクラブ選びで最も大事にしている部分です。そういう意味で今回のドライバーは打ってみてすごくよかった。飛距離も5ヤードぐらいは伸びているし、何よりも球の高さが安定して出てくれるので、構えたときに狙い所を明確にイメージできるんです。ヘッドの見た目ですが、私はドローヒッターなので、フェースが少し左に向いているくらいが好み。その点もしっくりきています」
また永井のスコアメイクの要となるアイアンにも独自のこだわりがある。
「7番と8番はポケットキャビティにして、9番とPWはセミキャビティでタイプを分けています。前者は球が上がりやすく飛距離もで出るやさしめのモデルで、後者は狙っていける操作性の高いものを選んでいます」
14本すべてのクラブにそれぞれ思い描いている理想の弾道があり、そのとおりの球がいかに打ちやすいかをとにかく重視している。この独自のこだわりが彼女の強さの源になっているのだ。
週刊ゴルフダイジェスト5/4号「pro's spec」より。撮影/姉崎正
【永井花奈のセッティング】
1W:ヤマハ RMX プロトタイプ(9.5度、AUGA 4、硬さ:S)
3W:ヤマハ RMX プロトタイプ(15度、ツアーAD TP-5、硬さ:R1)
5W・7W:オノフ RED(ツアー AD TP-5、硬さ:R1)
UT5・UT6:タイトリスト H1(ツアー AD TP-5、硬さ:R)
7I・8I:ヤマハ RMX プロトタイプ(スチールファイバー i80、硬さ:R)
9I・PW:ヤマハ RMX プロトタイプ(N.S PRO 850GH、硬さ:R)
AW・SW:ヤマハ プロトタイプ(48度・52度・58度、N.S PRO 850GH、硬さ:R)
PUTTER:テーラーメイド トラス TB2