上手い人と一緒にラウンドすると、ボールが真っすぐしか飛ばないように見えて、心底うらやましくなるもの。しかし、関東在住匿名5下シングル氏によれば、上級者は「真っすぐ打とう」と思っているわけではないという。ではなにをどう考えているのか? 上手い人の球筋管理術を聞いた。

ショットが絶好調! という日が私にもたまにあります。そんな日は、同伴者の方から「曲がらなくていいですね!」とお世辞を言っていただくこともあります。たしかに、調子のいい日、私の打ったボールはそこそこ真っすぐ飛んでいるように見えるかもしれません。しかし、実のところ「真っすぐ打とう」と思って打つショットはほぼありません。

これは、多くの上級者が同意していただける内容だと思いますが、すべてのショットをちょっぴりつかまえたり、ちょっぴり逃がしたりしているんです。サーカスの綱渡りをイメージしてください。ピーンと真っすぐ張られた綱の上を真っすぐ歩いているようでいて、手に持った某に注目すると、少し右に傾き、その反動で左に傾き……というのを繰り返すことでバランスをとっていますよね。あれと同じことをしているんです。

画像: 一見真っすぐなボールを打っている上手い人は、実は毎ショット少しずつつかまえたり、逃がしたりしているという

一見真っすぐなボールを打っている上手い人は、実は毎ショット少しずつつかまえたり、逃がしたりしているという

たとえば1番ホールのティショットが(一見ほぼ真っすぐだとしても)落ち際で思ったより右に切れたとします。そうすると、次のホールのティショットでは少しつかまえにいく。それで上手く打てたら、今度は3番ホールでつかまりすぎてしまった。そこで、4番ではまた少し逃がし気味に打ってみる。ドライバーショットに限らず、こんな感じの微調整をああでもないこうでもないと繰り返しているんです。

コースでは、ボールを曲げて攻めるとスコアをつくるのがラクですよ、と言うと「真っすぐも打てないのに、左右に曲げるなんて無理!」と言われることがよくありますが、実際は「真っすぐには打てないから、左右に曲げるしかない」のがゴルフです。上手い人はある程度まで狙い通りに曲げられたり、見えないくらいまで曲がりの幅を抑えられるだけ。

100を切りたい! と思う方であれば、たしかに意図したように曲げることは難しいと思います。スライスを打とうとしたらフックしたり、狙いよりはるかに大きくスライスして右OBに吸い込まれたり……。でも、1球ごとに「つかまえる」「逃がす」どちらかを決めて打つことはとても大切なことです。

願わくば、練習場で真っすぐ打とうとせず、できる、できないはいったん置いて、一球ごとに「つかまえる」か「逃がす」かを決めて打ってみてください。どうすればつかまえられるのか、どうすればスライスの幅をコントロールできるのか。そういったことが体感的に学べて、上達のスピードが変わってくると思いますよ!

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