海外メジャー「マスターズ」を制した松山英樹のエースアイアン「スリクソンZフォージドアイアン」をプロゴルファー・中村修と堀口宜篤が試打! その性能を確かめた。

海外メジャー「マスターズ」を制した松山英樹と言えば、世界でも屈指のアイアンショットが大きな武器のひとつ。そんな松山が愛用しているモデルが2019年に発売されたダンロップの「スリクソンZフォージド」だ。

それまで愛用していた「スリクソンZ965」からスイッチして以降、ロング番手に別モデルを採用するケースはあるものの、アイアンセットのベースはスリクソンZフォージドのまま。松山の使用モデルはプロトタイプ仕様だが、松山担当のツアーレップ・宮野敏一氏によれば市販されているモデルも「松山選手が使用しているモデルにかなり近い」そう。

画像: 松山英樹のエースアイアン「スリクソンZフォージドアイアン」をプロが試打!

松山英樹のエースアイアン「スリクソンZフォージドアイアン」をプロが試打!

では日本のエースが使用するアイアンはどのような性能を持っているのか。さっそくプロゴルファー・中村修と堀口宜篤に試打して確かめてもらおう。なお、試打に用いたのは7番(ロフト33度)で、シャフトはトゥルーテンパー「ダイナミックゴールドS200」。ボールはテーラーメイド「TP5x」を使用して行った。

まずは見た目のインプレッションから聞いてみよう。

「アスリート向けのマッスルバックなのですが、ヘッドはコンパクト過ぎずやや大きめ。トップブレードも薄すぎず、構えた時の安心感は意外とありますね」(堀口)

画像: ダンロップ「スリクソンZフォージドアイアン」(7番、ロフト33度)

ダンロップ「スリクソンZフォージドアイアン」(7番、ロフト33度)

中村も「マッスルなんだけど、マッスルっぽくないやさしさもある」と評価。とくにソールの形状に注目する。

「抜けの良さそうなリーディングエッジはもちろん、トレーリングエッジも少し落としてありますね。アメリカのコースにも対応できるグローバル仕様のグラインドです。ヒール側はフェース高が低めで洋顔っぽい一方で、トップラインの盛り上がりは和顔的。両方の良さを兼ね備えている印象です」(中村)

【堀口のスリクソンZフォージドアイアン7番の試打結果】
HS38.3m/s キャリー164.1ヤード トータル174ヤード 打ち出し角19.5度 ボール初速50.9m/s スピン量5046.7回転

【中村のスリクソンZフォージドアイアン7番の試打結果】
HS36.9m/s キャリー155.8ヤード トータル167.2ヤード 打ち出し角19.9度 ボール初速48.7m/s スピン量5357回転

「打感が柔らかくて、ボールに吸い付きますね。これは打っていて気持ち良いです。ドローっぽく打っていってもちゃんと反応してくれるし、この顔だと曲げるイメージも出やすいですね。あと、重心が高過ぎないからか、打った感触はブレードなんですけど、ハーフキャビティ的なやさしさも感じます」(堀口)

中村も「操作性もありつつ、意外とやさしいです」とスリクソンZフォージドを評価。

「プロモデルって難しい・飛ばないっていうイメージがありますけど、スリクソンZフォージドに関しては、もちろんある程度ダウンブローに打つ必要はありますが、シビアではないですね。本当にロフトなりに飛ぶし、球の高さやスピン量もロフトなりに飛んでくれます。曲げようと思えばその通りに飛んでくれますね」(中村)

松山のようなトッププロも満足できる仕上がりになっている一方で「今まで使っていなかったけど、ブレードアイアンを試してみたい、という方にもオススメのモデルと言えそうです」と堀口。

「やはりある程度やさしさもあるという点と、ちょうど日本人ゴルファーが好みそうな小さ過ぎないミッドサイズのヘッドである点が良いですね。ブレードアイアン=すごくコンパクトで、ペチッて当たるイメージがあると思いますが、スリクソンZフォージドに関しては、そこがマイルドで構えやすさもあるので、挑戦しやすいと思います」(堀口)

中村も「5年10年経っても全然古さを感じさせないヘッドです」と評価。

「今すぐ打ちこなせなかったとしても試す価値はありますし、自身のヘッドスピードに応じてシャフトを替えることで長く付き合えるヘッドだと思いますよ」(中村)

ただ惜しむらくは、現状入手が非常に困難であること。2019年のモデルであるためそもそも流通数が減少しているところに、松山のマスターズ制覇によって人気が爆発したためだ。とはいえ、ゴルファーならば一度は打ってみたいアイアンと言えそうだ。

協力/PGST

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