クラブごとの打ち方の違いを知ることが、目の前の一打に集中することにつながる
ゴルフはメンタルのスポーツというように、メンタル、つまり集中力を養うことが上達する上で重要になります。今回は、大切な集中力を養う練習法をお伝えしたいと思います!
ゴルフコースでは傾斜地やラフやバンカーといった様々な状況からショットを打ちますが、練習場のような平らなライ、同じライからボールを打つことはありません。
しかも、風も吹けば、ターゲットも気になり、自分のスコアの状況にも意識をとられます。集中力を阻害する要素だらけなんです。
そんななか、練習場でできるコースでの集中力を高める練習法とはどのようなものでしょうか?
それは、「クラブの特性に応じた練習をする」というものです。ドライバー、フェアウェイウッド、アイアン、アプローチ用クラブ、パター。これらは、それぞれ異なる打ち方が必要となります。クラブに応じた打ち方を身につけることでショット時の不安がなくなり、目の前の一打に集中できるようになるのです。
たとえば、ドライバーとフェアウェイウッドです。14本の中でもっとも飛距離の出るドライバーはボールをティアップして打ちますが、フェアウェイウッドは基本的に芝の上にあるボールを直接打つので、スウィングの感覚がまったく違います。
ドライバーと同じようにフェアウェイウッドでアッパー軌道のすくい打ちをしてしまうと、右肩が下がってしまいます。こうなると、インパクトでボールより先に芝を打ってしまうので、ダフリといったミスヒットにつながります。
ではさっそくメンタルを養うための練習法を解説していきますね!
【1】フェアウェイウッド
フェアウェイウッドでは最初に低いティアップで、ライナーを打つ練習をしましょう。低いライナーが目標なので、ハーフトップはオッケーミスです! 逆にダフりはNGです。右肩を下げずに水平に回して打ちましょう。
これができたらボールを地面に置いてスウィングしましょう。ヘッドを滑らせるようなイメージでボールをとらえる練習をして下さい。実際にプロも状況次第ではボールを上げずに低いライナーでランを出し、距離を稼いでいるのです。フェアウェイウッドでは必ずしも球を上げる必要はありません。
【2】アイアン
アイアンショットはグリーンをとらえるため使います。そのため、練習場ではスムーズにスウィングできたときのキャリー(ボールの着弾地点)の数字を把握するようにしましょう。およそアイアンの真ん中の番手である9番アイアンのキャリーが110ヤードくらいだと知っておけば、8番アイアンから7番アイアンはもう少し飛ぶし、ピッチングからサンドウェッジは飛ばないことが予想できます。
キャリーの距離を知っていることは、バザードを避けるための基準になります。ボールの飛ぶ距離の予想ができると、スウィングに集中することができるのです。
【3】アプローチ
アプローチはコントロールの世界です。アプローチウェッジはおよそ52度で、サンドウェッジはおよそ56度です。56度のほうが高く上がり、距離が出ません。フェアウェイウッドで練習したようにヘッドを滑らせるようにしてボールをとらえることができればボールは上がるようになります。
また、70ヤード以内からは距離を打ち分ける練習をして下さい。距離感に応じたバックスウィングの大きさを決めて、左右対称なスウィングをしましょう。スウィングの振り幅の感覚を養うことはとても大切です。コースでコントロールゲームをするときの大切な集中力につながってきます。
【4】パターで緊張感のあるカップイン“プレッシャードリル”の練習をしましょう!
最後の練習はいよいよメンタルが直結するパターです! 入ったらビール一杯!ベストスコア更新!コンペ優勝! マスターズ優勝!などといった設定をして、緊張感のある練習をしてみて下さい。
止まっているボールを打つゴルフではプレーヤーの心理が大きく影響します。プレッシャーに慣れて、プレッシャーがかかってもできることを番手ごとにひとつずつ、見つけてみましょう。
【まとめ】
同じライが2度とないコースで、目の前の一打に集中するために、それぞれのクラブに応じた練習をしましょう!