「上達するためには重要な7つの要素がある」という“なっち先生”こと女子プロゴルファー・大谷奈千代。今回はそのうちのひとつである「体力」は「スウィング中のエネルギーロスで消耗しやすい」というが、疲労を感じやすい上がり3ホールでもいつも通りのスウィングするためにはどうしたらいい?

前傾角度がキープできないと“エネルギーロス”が生じてしまう

残り3ホールになると、いつも通りのスウィングができずにスコアを落としてしまうということはありませんか? これは「コースへ出たからにはいい球を打ちたい」という気持ちが先走り、余計な力が入ってしまうことで、スウィングのエネルギーロスが起きてしまっているからかもしれません。

スコアアップを目指すためには18ホールすべてで一定のパフォーマンスを発揮することがポイントになりますが、エネルギーロスが起きてしまうと体力の消耗が早くなります。では上がり3ホールまで体力を持続させるためにはどうしたらいいのか?

そのためには、毎ショットのスウィングバランスやテンポを揃えて、つねに同じ位置でインパクトできるようなスウィング作りがポイントになります。

なかでも、「姿勢の消失したスウィング」、つまり「前傾角度をキープ」できていないことでエネルギーロスしてしまっているアマチュアゴルファーが多いように思います。

画像: 前傾角度が崩れるとミート率が下がり、スウィングに悪影響。そしてその結果、体力の消耗も早くなってしまうのだ

前傾角度が崩れるとミート率が下がり、スウィングに悪影響。そしてその結果、体力の消耗も早くなってしまうのだ

本来であれば、スウィング中、前傾角度をキープすることが理想ですが、バックスウィングで上半身が起き上がってしまう人が多くいます。前傾角度が起き上がってしまうと、そのままではクラブが地面にあるボールに届かなくなるので、無意識にダウンスウィングで沈む動作を入れてしまいがちです。そうするとダフりのミスにつながりますし、沈む動作が足りずにトップするということも起きます。

姿勢が崩れると、タイミング・バランス・リズムなどスウィングすべての要素に悪影響を及ぼします。それによりエネルギーロスが生じ、上がり3ホールでの体力切れ、そこから来るミスへとつながるのです。

逆に言えば、前傾角度をキープしてエネルギーロスを減らすことができたら18ホールで一定のパフォーマンスを出せますし、効率のいいスウィングが身につき、ミート率も上がる、スコアアップのきっかけにもなる。いいこと尽くし!

前傾角度をキープするためのドリル

さて、そんな前傾角度をキープしたスウィングを身につけるためには「体幹」を鍛えてあげることが大切。そのためにオススメなのが、両足の間にボールを挟んで行うドリルです。用意するものはバスケットボールくらいの大きさのビニールボール、もしくはご自宅にある手頃なクッションでも代用可能です!

まず大切なのは立ち方。足裏の【1】母指球【2】小指球【3】かかとの3点で支えるように構えてください(イラスト参照)。

次に足の間にボールを落ちないように挟む程度に構えます。足にボールを挟むと内転筋という足の筋肉に力が入ってくれるため、膝や足がバタバタと動きすぎることを抑えてくれ、足腰の安定性向上に効果があります。さらに内転筋に力が入ると腹筋周りも締まってくるという良い影響があり、体幹がしっかりするという効果もセットでついてきます。

画像: 安定性と体幹をアップさせて効率のいいスウィングを目指そう

安定性と体幹をアップさせて効率のいいスウィングを目指そう

このような構えができたら、あとはボールを落とさないようにスウィングしていきましょう。実際にスウィングしてみると、お腹に力が入っていることがわかりませんか? これが体幹をしっかりと使った効率のいいスウィングを身につけるための第一歩となるんです。

このドリルを続けることで体幹が鍛えられ、それにより前傾角度もキープできるようになります。そのことが、18ホールエネルギーロスをせずにプレーすることにつながっていくのです。

さらに、このドリルを続けることでスウィング中の安定性(整合性)が強化され、効率良くエネルギーをボールに伝えられるようになります! 衝撃がかなり強いインパクトに負けない為には力だけではなく体幹が大切。地道な練習ですが、続けることで効果絶大ですからみなさんも試してみてくださいね。

【まとめ】

足にボールを挟むドリルで安定性を高めて、体幹も一緒に強化しましょう。その結果、スウィング中のエネルギーロスが減り、18ホールで一定のパフォーマンスを発揮することができるはずですよ!

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