あなたはラウンド中に痛いミスがあったときに気持ちを切り替えることができていますか? もちろん、なかなか難しいときもありますよね。今回は「ある儀式」をするだけで気持ちを変えられる、効果的なミスの切り替え儀式の作り方について紹介していきます。
ゴルフの競技レベルが上がり、スコアや内容にこだわりができればできるほど1つのミスに対しても悔しさやイライラが募るものだと思います。「なんでいつも大事な場面でミスするんだ」「あそこのマネジメントの判断がだめだったな。なんであの選択したんだよ」「あーまたこのミスか~やる気下がるわー」と。
当然、スコアや内容にこだわらずに「楽しむ」ことだけを求めているゴルファーはミスに対して悔しさもイライラもほぼなく「まあいいか」となるはずです。一般的に、スコアや内容にこだわるからこそ、ミスや想定外のアクシデントから切り替える難易度は上がっていきます。
そして、大切なのはミスをした後です。ミス後にイライラしたり、取り返そうと思ってプレッシャーを作り出したりすることでよりプレーやスコアを崩すことは避け、できれば気持ちをリセットし切り替えて次のプレーにのぞみたいものです。
ちなみにメンタルを切り替える方法を沢山ありますが今回は「儀式」をすることでメンタルを切り替える方法について考えていきましょう。今回は思考を使うのではなく行動を使う切り替える手法です。ミスをしたら〇〇をすると決めておくわけです。
どんな例があるか、いくつか紹介してみます。実際にツアーに出場するプロゴルファーにも使ってもらっているものです。あなたに合うものはどれでしょうか?
【1】斜め上45度を見ながら大きく息を吸って吐き出すときにイライラの感情も出ていくイメージで息を吐きだす
【2】あえてうまくいっているときのような歩き方をする
【3】指パッチンを3回鳴らす(親指と中指を一般的に使いますね)
【4】手でじゃんけんのグーをつくる3秒間手に力を入れて力を抜きパーにする(パーにする時にイライラが解放されるイメージをする)
【5】タブレット菓子(フリスクなど)を食べる
【6】ポケットタオルやハンカチで口をふく
このような儀式(行動)をすることで「自分はミスから切り替えた」「自分は次に集中する」というスイッチにすることが目的です。日常生活でもイライラしたときに部屋の一部を掃除するという行動を取ることで気持ちをスッキリさせる方もいますが、それと同様に行動をメンタルを変えるスイッチにするのです。
自己対話を変えることや客観視することで状況へのとらえ方を変えるなど思考面で気持ちを切り替えていくことも有効な方法ですが、今回紹介したような儀式を遂行する方がシンプルに実践しやすいのでコースでのミスからの切り替えとして使いやすいという方も多いかもしれません。
上記のような儀式をすることで気持ちを切り替える方法が使えそうだと感じた方は、上記の候補の中から自分に合うものを採用する、またはこれらの例をアレンジしてオリジナルの儀式を作っておくことがおすすめです。
あなたは【1】~【6】のどの方法が儀式として使いやすいでしょうか?
そして、実際に選んだら次にシミュレーションをしてみましょう。最近のゴルフの中で痛かったというミスを思い出します。そして、そのときの悔しい感情やイライラとする感情を思い出ししっかりと感じます。
そして、次に上記で選択した「切り替え儀式」を実際にやってみます(タブレット菓子は手元にないかもしれませんが)。それで少しでも気持ちが切り替わる感覚があれば実際にコースで使うことができるでしょう。
うまくいかなかった場合は【1】~【6】の他の方法で試して合うものを探してみてください。ということで今回は痛いミスからも気持ちを切り替えやすい儀式を紹介していきました。ぜひコースで試してみてほしいと思います。