練習場では、ドライバーを一生懸命振ってボールを遠くに飛ばす練習をするゴルファーが多いと思います。しかし、頑張れば頑張るほど当たらない、飛ばない、曲がるの空回り……そんなことよくありますよね(涙)。でも、その空回り、実はなるべくしてなっているのです!
アマチュアゴルファーのミスの多くは、ボールを打つ前のアドレスの時点で骨格上「動けない」構えをしていることに原因があります。つまり、ナイスショットを打とうとする前に、アドレスを見直すことが先決なんです!
アマチュアゴルファーがしてしまいがちなNGアドレスにはふたつの姿勢があります。
【1】S字姿勢
【2】C字姿勢
このふたつです。
どちらも骨格上、身体がロックされて動きにくいアドレスになり、バックスウィングで体が起き上がってしまったり、左右に動きすぎてしまったり「ギッコンバッタン」と動いてしまうスウィングになりやすいです。その結果「当たらない」「飛ばない」「曲がる」という状況へつながってしまうのです。
ではどうすればいいのか、まず最初にご自身がNGアドレスの2つの姿勢に当てはまっていないか、スマホを使ってチェックをしてみましょう!
まずスマホを打席後方に設置しましょう。このときに画面センターにグリップがくるようにカメラの高さと位置をセットして、あとは写真なり動画なりを撮るだけです。ポイントとして、ダボダボのシャツを着ていると姿勢の特徴を見抜けないことがあります。チェックする時は大きすぎる服を避けて撮影するとわかりやすいと思いますよ!
さて、写真が撮れたら、お尻から後頭部にかけて、真っすぐな線を引いてみましょう!すでに「持っているよー」というゴルファーも多いかもしれませんが、ゴルフスウィング解析アプリを利用することがオススメ。ほとんどのアプリは動画や写真に線を描けるようになっていますから、気軽にチェックできると思いますよ!
写真を撮って、線を引く。これだけでNGアドレスかどうかが見抜けるのです。では、早速解説していきますね!
まずは「S字姿勢」から説明します。お尻から後頭部にかけて引いた線と脊椎(背骨)の間に空間がある場合、それがS字姿勢です! 関節の柔らかいジュニアや筋力の少ない女性に多く見られるNGアドレスで、アドレスで過剰に腰を反ってしまうことで起こってしまいます。
その反対に、引いた線より上を背中の丸みが超えている場合はC字姿勢(猫背の姿勢)になります。筋肉量の多い男性に多くみられるアドレスで筋肉が硬く縮んで伸びない状態のため、関節の可動域が狭くなってしまうのです。
どちらのアドレスも、「動けない」状態でアドレスしている為、スウィング中の起き上がりや、身体が右や左へ動いてしまうことの原因となり、ダフリ、トップ、スライスなど多くのミスショットを引き起こしてしまいます。なので、まずは正しいアドレスの姿勢を作るということを意識していきましょう!
理想は、アドレスで引いた線に対して腰のあたりの脊椎(背骨)がほとんど曲がっていない、SでもCでもないニュートラルな「N字姿勢」で、すぐに動き出せるアドレスが理想。
そんなN字姿勢でアドレスするために、ご自宅で「N字姿勢」を体感する方法があるので、ぜひ試してみてください!
手順はとっても簡単です! 壁に真っすぐ立つだけです。「かかと」「背中」をつけて、「後頭部」「両肩(右・左)」「お尻」「かかと」の5点を壁につけてみて下さい。これができている状態が「N字姿勢」です。
一方、腰が壁につかない! なんていうのはS字姿勢。壁に背中をつけるためには、胸を張るのではなく、お腹を凹ませるようなイメージを持つと良いでしょう。
また、C字姿勢の方はきっと「両肩が壁につかない!」と思うはず。胸を開くようなイメージを持つと良いでしょう。
N字姿勢は、ゴルフに限らず日ごろの生活においても「いい姿勢」です。なので、普段から意識しておくことがオススメ。
脊椎が安定したら、股関節から前傾してアドレスを完成させます。股関節の前傾はお辞儀の仕草と同じです!およそ30度を目安に股関節から前傾しましょう。ひざは最後に軽く曲げるようにして下さい。
筋力や関節の可動域の問題で、「N字姿勢」をとるのが難しいという方もいると思います。そういう方は、毎日壁に真っすぐ立つ方法を繰り返し、少しずつ時間をかけて身体を改善しましょう。
「N字姿勢」でアドレスできるようになったとき、ナイスショットの確率はきっと見違えるほど高くなっていると思いますよ!
【まとめ】日頃の生活から美しい姿勢で行動することを意識して「N字姿勢」のアドレスを目指しましょう!