私はゴルフクラブが大好き。クラブを買うとテンションが上がりますし、ニューモデルと聞くとつい手が伸びてしまいます。
クラブに関しては上級者でもタイプが分かれ、私のように頻繁に買い換えるタイプもいれば、同じクラブを長く使うタイプもいます。なので、つねに最新モデルを追いかけることは上達の必須条件ではありません。それどころか、頻繁にクラブを購入していると、気がつかないうちに思わぬ落とし穴に落ちていることがあるんです。
これは私自身も大いに自戒を込めなければならないのですが、ゴルフショップに足しげく通っていると、つい必要もないのにクラブを買っちゃう、ということがあります。欲しかったクラブがマークダウンで安くなってる! とか、手に入らなかったあのクラブが中古で出た! とかですね。あとはポイントが貯まってるから、とか。これはスコアをつくる上でも、家計にもよくありません。
なぜか。そんなふうに、ちょびちょびクラブを買い足していると、セッティングの“流れ”がバラバラになりやすいんです。わかりやすいのは重さです。ドライバーよりフェアウェイウッドのほうが軽いとか、ユーティリティだけ重すぎるといったように、14本の重さがフローしていない状態がまず起こりがちなこと。また、仮に重さがフローしていても、シャフトの挙動や硬さがバラバラになる可能性はかなり高い。グリップの種類がバラバラなんてことも起こり得ます。
こういったバラバラのセッティングだと、クラブセッティングに“流れ”が生まれません。流れがないと、振り心地に違和感が生じることからクラブごとに別のスウィングを求められることになり、ミスの原因ともなりますし、番手間の距離が詰まるケースも多くあります。
なので、基本的には似たような性能のヘッド、似たような挙動のシャフトで揃え、重さはドライバーからウェッジにかけて徐々に重くなり……というのが理想。買い足すときには、そのクラブが自分のセッティングの流れを阻害しないかを考えることが必要です。
ただ、実際の現場では、その流れとはかけ離れたクラブが妙に調子いいなんてことも起こるから、ゴルフは難しいし、面白いんですけどね!