フルスウィングは「難しい」
最近練習場に初心者ゴルファーが増えましたよね。初心者が増えればゴルフ界活性化しますし、とくに若い人がゴルフに興味を持ってくれるのは嬉しいですよね。ぜひ頑張ってもらいたいなと思います。
さて、今回はそんな若い初心者に老婆心ながらのアドバイスです(笑)。
練習場で見かける初心者ゴルファーがどんな練習をしているかといえば、それは「フルスウィング」です。悪いわけではないのですが、効率的に上達できる方法とは実は言えません。
なぜなら、ゴルフの本質はインパクトにあるからです。インパクトでクラブフェースの芯でボールをとらえ、狙った距離を出していく。それがゴルフです。しかし、いきなりフルスウィングをしてしまうと、このインパクトの精度が落ちてしまうんです。端的に言って、フルスウィングは難しいんですね。それでゴルフをやめてしまうケースもあると思います。
ではどうすればいいかといえば、まずは小さいスウィングを磨くのがいいんです。若い人はご存知ないかも知れませんが、陳清波プロや坂田信弘プロといった名選手や教え上手のプロたちが盛んに推奨している方法でもあります。
ショートアイアンを持ち、まずはきっちりと芯でとらえられる振り幅で打ってみる。テークバックを5センチしかしないとしたら、多くの人が芯でボールをとらえられますよね。5センチの振り幅でも、どうでしょうか、1ヤードくらいは飛ぶでしょうか。それができれば「1ヤードの距離感」が手に入りますよね。実はそれって、ゴルフ人生でずっと使える距離感なんです。
そして、5センチを10センチ、30センチ……と大きくしていく。手元が腰の位置にくるくらい振り上げれば、それがハーフショットです。ハーフショットでもきっちりとインパクトでボールを芯でとらえられるようになったら……それだけで、もう初心者レベルを脱しているかもしれませんよ。