関節を柔らかく使ってひじをたたもう!
前回のレッスンではグリップとひじをセットでアドレスをするお話をしました。アドレスでひじが自分の方向を向いていることはとても大切で、関節が正しいポジションに折り曲げられる位置に準備をしているということなのです。
このように、ゴルフは関節を上手く使っていく、関節のゲームなのです。関節を上手く使うことができるとゴルフスウィングはスムーズになります。
ひじのたたみを覚えよう!
グリップとひじをセットでアドレスすることができたら、両足をそろえてボールを打つドリルでボールを打ってみましょう。手順は簡単です。
【1】両足を揃えて、両足の真ん中にボールを置きます。(初心者さんは低めにティアップしたボールを置くようにしましょう)
【2】次にボールに対して構えます。
最初はすごく小さい振り幅で打つようにしましょう。クラブの芯にボールが当たったら、少しずつ振り幅を大きくしていきます。振り幅が大きくなるに従って、バックスウィングでは右ひじがたたまれて、フォロースルーでは左ひじがたたまれます。
この時、ひじを正しい方向にたためて腕が使えるようになることが大切です。ひじがたためると、その次に大切な胸をまわすこと(胸椎の回旋)ができるようになり、さらに股関節のエネルギーを使うこともできるのです。このようにゴルフスウィングでひじをたたむことは何度もお伝えしたくなるほどとても重要なのです!
この両足をそろえてボールを打つドリルではスタンスの幅が狭いぶん、体重移動が使えないため、軸回旋の練習にもなります。構えたときのひじの向きが外向きになってひじの位置が間違っていたらひじがたためず、クラブを上手く振ることができなくなってしまいます。上手くひじをたためない人は、ひじが自分の方向を向いてたためる準備ができているかもう一度チェックしましょう。
またアドレスが正しくても、関節が硬くなってしまってクラブをスムーズにスウィングできない人は、関節をできるだけ柔らかく使うことが重要課題です。硬くなった肩・ひじ・手首の各関節にオイルを注射するイメージで、すべての関節が滑らかに動くようなオイリーなスウィングをイメージして下さい。ひじを柔かく使って、クラブの重さで打っている感じです。
ブランコのような遠心力を使えると、クラブの重さ=クラブの振り子のイメージのリズムでスウィングすることができます。このように関節を柔らかく使うことができると、ひじがたたまれて胸が回るわけです。ダウンスウィングでクラブがふわっと切り返される動きを感じることができると最高ですね!
ところで、私たちの脳は「力を入れる」ことは得意でも、「力を抜く」といったことは上手くコントロールすることができないそうです。なので、スウィングの振り幅を大きくした際は「抜く」というよりも「これくらいかな〜」といった自分だけの力感を習得するようにしましょう。