暑い夏が過ぎて、ゴルフシーズンの秋到来です! 10月に入ってからは最低気温が18度なんてところもありますね。秋は春と同じで寒暖差に注意が必要ですが、みなさんはこの18度という気温をどう感じているでしょうか?
実は私たちの体は、年間を通して体温を一定に保つために寒い冬は基礎代謝を上げて体温を上げ、暑い夏には基礎代謝を下げて体を冷やすようになっています。真夏の35度でエアコンが18度に設定された部屋に入ると涼しく感じ、寒い冬から春の初め頃の18度を暖かく感じるのは、春先は基礎代謝が上がっているからなのです。
反対に、暑い夏の間は基礎代謝を10%程下げて体を冷やしているので、秋の18度では肌寒く感じます。このように同じ18度でも暖かく感じたり、寒く感じたりするのは基礎代謝と体温調整が関係しているわけですね。 ちなみに統計学から、ホットコーヒーとアイスコーヒーの売り上げがちょうど半々になるのも気温が18度の頃だそうですよ。
で、この話がどうゴルフにつながるかというと、基礎代謝が落ちて冷えを感じやすい状態だからこそ、ラウンドの際に秋風邪をひかないよう注意が必要ですよ、ということ。
上着を1枚羽織っておくのがお手軽な対策ですが、体温のもととなる熱の多くは筋肉から発生しますから、基礎代謝を上げるためには運動が効果的なのです! 体温が上がることで血液の流れが良くなり免疫力アップにもつながりますし、そもそもラウンド前に体をほぐしておくことはパフォーマンス向上、ケガ防止にも重要です。お家でもできるクラブを使ったストレッチを紹介しますので、基礎代謝を上げて秋のプレーを元気に楽しみましょう!
まずはステップ【1】。アドレスの姿勢を取りクラブの両端を持ってひじを下に向けながら腕を真っすぐに伸ばしてみましょう。体の正面側から見たとき、両肩のライン、クラブシャフト、両腕を結んだ際に台形のシルエットができるのが目安です。このとき肩が上がってひじが外向きにならないように注意して下さい。
この構えができたら、台形の形が崩れないように上体を右、左へと回します。日常にない動作なので、はじめは顔が一緒に動いてしまっても良しとしましょう!
このストレッチは胸椎の背中のあばら部分を動かす体操なのですが、アドレスで作った台形が崩れてしまっている人は胸椎がまわらなくなってしまい、腕だけの動きになっています。実際のスウィング中も手打ちになっている可能性が高いのでこのストレッチを丁寧に行ってみて下さい。
ステップ【1】で作った台形をキープしながらスムーズに上体を動かせるようになってきたら、次はステップ【2】、顔を残した状態で回してみましょう。顔を残して胸を回しているので首には逆ひねりがおこります。できる範囲で無理のないようトライしてくださいね。
ステップ【2】もこなせたらさらに次の段階へ。ステップ【3】では、クラブをシャフトプレーンに上げていきます。シャフトプレーンとは、アドレスしたときのシャフトのライン上にある線のことをいいます。プレーン上に上げながら、クラブを遠くに離していきましょう。これが胸椎をまわすコツになってきます。
こうすることで、クラブが地面と垂直になったとき、バックスウィング側では右の肩甲骨が背骨のほうに寄ってきて、フォロー側では左の肩甲骨が背骨に寄ってくる理想のポジションに収まってきます。
ここまでできたら、最後のステップ【4】。フォローサイドのクラブが地面と垂直になったポジションから、右足をつま先立ちにします。その後右の肩が左足の上にくるまで一気に振り抜きましょう。
ステップ【1】~【4】の一連の流れがこなせれば、バックスウィングからフィニッシュまでの一連の動きで動かしたい部分がストレッチできているはずです!
ご自宅ではもちろん、コースでのスタート前にもオススメですよ。繰り返しになりますが、ポイントはステップ【1】で作った台形の形を変えないようにすること。これができれば、手打ち改善や、距離アップに効果アリです!