今から2年前、タイガー・ウッズが優勝してPGAツアー82勝目を達成、サム・スニードと並ぶツアー最多優勝記録を樹立した日本初開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」。昨年は新型コロナウイルス感染の影響で、米国カリフォルニア州のシャーウッドCCで開催された今大会が来週、2年ぶりに日本に戻ってくる。
開催コースは第1回目と同様、千葉県のアコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ。出場選手は78名で、PGAツアーから60名が参戦するほか、JGTO(日本ゴルフツアー機構)賞金ランキング上位7名(木下稜介、スコット・ビンセント、チャン・キム、星野陸也、大槻智春、金谷拓実、今平周吾)、「ブリヂストンオープン2021」での上位3名(杉山知靖、香妻陣一朗、片岡尚之)のほか、スポンサー推薦枠として8名が参戦。賞金総額は11億円で、優勝賞金は約2億円と、メジャー並みのビッグマネーをかけて行なわれる。
今年の2月、交通事故により瀕死の重傷を負ったタイガー・ウッズの出場はなく、今のところディフェンディングチャンピオンのパトリック・カントレーや、世界ランク1位のジョン・ラーム、ダスティン・ジョンソン、ジャスティン・トーマス、ブライソン・デシャンボー、ロリー・マキロイ、セルヒオ・ガルシア、アダム・スコットなどのゴルフファンにおなじみのビッグネームの名前も既に発表済みの出場者リストにはないが(今後追加される可能性はある)、2021年「マスターズ」チャンピオンの松山英樹や、東京オリンピック米国代表・金メダリストのザンダー・シャウフェレ、同じく米国代表で2021年「全英オープン」チャンピオンのコリン・モリカワの出場は確定している。
また、昨シーズンの賞金ランクで125位以内に入れず、シード権を失ったリッキー・ファウラー、東京オリンピック・英国代表のトミー・フリートウッドらも参戦。ファウラーは前回、自身のバハマでの挙式と同時期だったため、今大会出場は初(ちなみに日本の試合に出るのも初めてである)。この2人はシード権奪還を目指すため、優勝が是が非でも欲しいところだ。
その他、東京オリンピックに出場し、再度日本に戻ってくる選手たちもかなり多い。上記の松山英樹や米国代表の2人の他、ポール・ケーシー&トミー・フリートウッド(英国代表)、シェーン・ローリー(アイルランド代表)、イム・ソンジェ&キム・シウー(韓国代表)、ホアキン・ニーマン(チリ)、ギャリック・ヒーゴ(南アフリカ)、ゼップ・シュトラカ(オーストリア)、マッケンジー・ヒューズ(カナダ)、セバスチャン・ムニョス(コロンビア)、カルロス・オルティス(メキシコ)、アレックス・ノーレン(スウェーデン)などである。
オリンピック開催時は無観客だったため、彼らのプレーをテレビでしか観ることができなかったが、今回は有観客で実施されるため、チケットを入手できたラッキーな人は、オリンピアンたちのプレーを間近に観るチャンスだ。
2年前の第1回大会では、台風の影響でコース内の木々が倒木し、水没するホールもあったため、2日目は中止に、3日目は無観客で試合を行なうなど、様々な出来事が勃発した。今年は2年前にはなかった「コロナウイルス」という新たなハードルが立ちはだかっているが、コロナ対策を万全に取りながら、日本のゴルフファンが安全に、青空の下、観戦できる日々になることを願うばかりだ。
【ZOZOチャンピオンシップ出場選手(10月11日現在)順不同】
松山英樹、ザンダー・シャウフェレ、コリン・モリカワ、リッキー・ファウラー、シェーン・ローリー、ポール・ケーシー、トミー・フリートウッド、キャメロン・チャンプ、ジョナサン・ベガス、ブレンダン・グレース、エミリアーノ・グリジョ、ウィル・ザラトリス、ギャリック・ヒゴー、ジェイソン・コクラック、イム・ソンジェ、キム・シウー、ケビン・ナ、ホアキン・ニーマン、ルーク・リスト、エリック・ファン・ローエン、イ・キョンフン、ジェイムス・ハーン、マット・ウォレス、チャーリー・ホフマン、ライアン・パーマー、トロイ・メリット、パット・ペレツ、アンドリュー・パットナム、アレックス・ノーレン、キーガン・ブラッドリー、キャメロン・トリンガーレ、ハロルド・バーナーⅢ、マット・ジョーンズ、カルロス・オルティス、シャール・シュワーツェル、セバスチャン・ムニョス、ウェスリー・ブライアン、トム・ホーギー、マーベリック・マクネリー、ロバート・ストレブ、クリス・カーク、キース・ミッチェル、ハリー・ヒッグス、マッケンジー・ヒューズ、テーラー・グーチ、ダグ・ギム、ブランドン・ヘイギー、アダム・ロング、ピーター・マルナティ、ウィンダム・クラーク、アダム・シェンク、ラント・グリフィン、クレーマー・ヒコック、ヘンリク・ノーランダー、ドック・レッドマン、ブライアン・ゲイ、ロジャー・スローン、ハンク・レビオダ、タイラー・マッカンバー、デニー・マッカーシー、ブレンダン・トッド、ゼップ・シュトラカ、サム・ライダー
【JGTO(日本ゴルフツアー機構)賞金ランキング上位7名】
木下稜介、スコット・ビンセント、チャン・キム、星野陸也、大槻智春、金谷拓実、今平周吾
【「ブリヂストンオープン2021」上位3名】
杉山知靖、香妻陣一朗、片岡尚之