2年前に開催された日本初のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、松山英樹選手との優勝争いの末、タイガー・ウッズが優勝するという夢のような展開に大きな感動がありました。その舞台となったアコーディア習志野CCを開催直前にプレーする機会を得ました。
「ZOZOチャンピオンシップ」のテーマカラーになっている黒を基調としてPGAツアーの規格で作られたスポンサーハウスは概ね出来上がっていました。人数は制限されているものの有観客開催となりましたので、ギャラリースタンドも設置されています。この光景を見ると2年前の感動が自然と湧き上がってきます。
トーナメントでの使用ホールはキングコースとクィーンコースの36ホールある内から、各9ホールがピックアップされます。キングコースをプレーしたので、トーナメントでのインコースに当たる10番から18番までをプレーすることができました。
トーナメントで使用されるホールと使用されないホールではグリーンの硬さと速さが段違いで、アプローチやパットのタッチを合わせるには非常に繊細なフィーリングを要求されました。
トーナメント使用ホールでの傾斜のある位置からのパッティングは、文字通り触れるだけでカップを通り過ぎてしまいますし、止まりぎわにスーッと伸びるように転がるのでアプローチでも繊細な距離感が求められます。天候次第ではありますが、開催時にはもっと硬く速くなるでしょうからPGAツアー選手の技術が存分に見られることでしょう。
各ホールのフェアウェイは短く刈られ、ビシッと均一に生え揃っていましたし、開催前週はプレーもストップされるのでディボットも埋まり、PGAツアー選手を迎え入れるふさわしい舞台としてさらに整うはずです。
ラフの深さはそれほど深くはないものの、ボールが隠れるくらいの長さは確保されており、グリーンが小さく砲台にもなっているホールが多いので選手を苦しめることでしょう。2年前、マシュー・ウルフやトミー・フリートウッドなどがラフからの距離感に苦しめられていたのを思い出します。
大会では、マスターズを制した松山英樹選手、金メダリストのザンダー・シャウフェレ、全英オープンを制したコリン・モリカワなどの世界トップの選手たちに注目ですが、国内勢にも好プレーを期待します。
PGAツアーを目指す木下稜介、星野陸也、金谷拓実選手らに加え、Abema TVツアーからレギュラーツアーに昇格した19歳の久常涼選手。アマチュア世界ランク1位の中島啓太選手ら、フレッシュな選手の活躍にも期待したいところです。
舞台は整いました。来週は私がプレーしたレポートではなく、現地から世界のトッププロたちのプレーぶりをレポートしたいと思います。