故郷スペイン開催の欧州ツアーのアンダルシアマスターズでジョン・ラームがまさかの苦戦を強いられている。大会初日はノーバディの7オーバー78。これは本人にとってプロデビュー以来2番目のワーストスコア。世界ランクナンバー1プレーヤーになにがあった?

強風が吹く難コンディションに「ただでさえ難しいコースに風が吹いてさらに難しくなった。今日は3つのパーが1バーディに値する」と首位に1打差の2位につけた母国の先輩ラファ・カブレラベロ。前週のスペインオープンで4年ぶりに優勝を飾り目下絶好調の彼でさえ3アンダー68が「これ以上ないゴルフができた」という。

そんな中首位と11打差、フィールドでスコアが下回ったのは10人しかいなかったラームは「タフな1日だった。まったくしっくりこなかった。でも土曜日には家に帰りたくない。ここから1つのミスも許されない」と予選落ちを回避するため2日目の巻き返しを誓った。

2年ぶりの帰郷に胸を踊らせ前週からヨーロッパでプレーしているラームだが、3連覇がかかったスペインオープンの初日「63」で単独3位と好発進を切り上位争いをしながら決勝ラウンドでスコアを伸ばせず17位タイと不本意な結果に終わっている。リベンジを期してアンダルシアマスターズの舞台に上がったが思いもよらない低調なスタートとなった。

「フラストレーションが溜まった。本来なら大好きなコース(レアルクラブ・バルデラマ)なのに風が吹いてとても難しかった」

画像: 故郷スペインで開催中の欧州男子ツアー「アンダルシアマスターズ」初日を、7オーバー108位タイという不本意な結果で終えたジョン・ラーム(写真は2021年の全米オープン 撮影/Blue Sky Photos)

故郷スペインで開催中の欧州男子ツアー「アンダルシアマスターズ」初日を、7オーバー108位タイという不本意な結果で終えたジョン・ラーム(写真は2021年の全米オープン 撮影/Blue Sky Photos)

6月の全米オープン優勝以降5試合連続トップ10入りと好調を維持し世界ランク1位の座を守ってきたが、米ツアーの21-22年シーズン初戦フォーティネット選手権で予選落ちを喫するなど、どうやら最近ゴルフの調子は下降傾向にあるようだ。

米ツアーは新しいシーズンが始まっているが欧州ツアーは11月のフィナーレに向け2021年シーズンが佳境に入った。年間王者争いのレース・トゥ・ドバイ・ポイントランクで現在ラームはコリン・モリカワ、ビリー・ホーシェルに次いで3位。スペインシリーズでの結果次第では年間王者の可能性もあったのだが。

2019年に年間王者に輝きその後10試合で9回トップ10に入り絶好調だったロリー・マキロイがコロナによる中断以降不調に陥ったのは記憶に新しい。ウェルズファーゴ選手権で復活優勝したものの現在も世界ランク14位と“らしからぬ”状況に置かれている。

ラームがそうなるという意味ではないがゴルフは浮き沈みのあるスポーツ。誰にでも好不調の波がある。まずは今週ラームに課せられたミッションは予選をクリアすることだ。

画像: チーピンに悩むゴルファーのお手本! ジョーダン・スピースの「絶対にフェードを打つ」スウィング youtu.be

チーピンに悩むゴルファーのお手本! ジョーダン・スピースの「絶対にフェードを打つ」スウィング

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