2021年も残り半月となりました。最近はレッスンをさせていただいているアマチュアゴルファーのみなさんから「今年もアプローチでのダフリやトップが治らなかった……」なんてお悩みをお聞きします。
そんなみなさんのスコアアップに向けて、日常生活から見つけることのできるアプローチのミスショットの傾向をお話しさせていただきたいと思います!
それでは早速イラストで例を紹介しましょう(イラストA参照)。グリーン周りでアプローチのミスが多いゴルファーAさんが、おでんを食べていますね。その姿勢に注目してみてください。
背骨が大きく曲がって、いわゆる猫背になっています。この姿勢はデスクワークなどでも多くみられる姿勢ですよね。じつは、こういった何気ない普段の姿勢がゴルフスウィング時、アドレスの構え方にも現れます。
正しいアドレスでは、骨盤を前傾させることで体重を正しいポジションにセットすることができるのですが、多くのアマチュアゴルファーのみなさんはまずこの前傾ががうまくできていないため、かかと足体重になってしまうんです。
ここから猫背で構えてしまうと、重心が高いポジションに上がってしまい、クラブの軌道(クラブパス)が不安定になってしまうのと、クラブの入射角(アタックアングル)がバラバラになってしまってミスが多くなってしまいます(イラストB参照)。
こうなると起き上がりが原因で出る症状といわれるトップやダフリが起こりやすくなってしまいます。アプローチで骨盤が後傾した状態でスウィングするとインパクトにかけてお尻が前に出てしまいます。そうするとグリップエンドが浮いてしまって、トップをしてしまったりそれを嫌がって今度は手でクラブを早く下ろしてしまうダフリといったことが起こってしまうのです。
心当たりのある方は、まず直立した状態を作り骨盤からしっかり前傾させていきましょう。そうすると、足の裏側のハムストリングスが張ってくるかと思います。ひざをピンと伸ばした状態からグーッと骨盤を前傾することができたら今度は、ひざを軽く曲げるようにします。これが正しいアドレスの姿勢なのです!
おすすめの姿勢矯正練習方法もあります。まず使用するクラブのシャフトの真ん中くらいの長さで握って下さい。このまま通常のアドレスよりググーっと深く骨盤から前傾している角度を作ります。そして、この角度ができたら、そのままひじにゆとりを持たせて(ひじがピンと張らないように注意する)素振りをしてみましょう。
イメージがわいたら実際に、ボールを打ってみて下さい。打ち終わった後で大切なのは、ひじが軟らかく使えていることと、打った後の角度が変わらないようにクラブのイラストC右上のようにグリップエンドがわきのほうに向いているという点です。グリップエンドが先行してしまったり、後方を差してしまわないように気をつけましょう!
このドリルをやっていただくことで、クラブをある程度長く持ったときでも短く持ったときでも、骨盤を前傾させた状態でひじにゆとりをもたせたアプローチスウィングができるようになります!
猫背に心当たりがあって、グリーン周りからのアプローチでお悩みの方は是非このドリルを試してみてみて下さいね!