「もっこす」とは肥後もっこすのことで熊本県の男性の気質を表すときに使われる。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。その言葉がぴったりなクラブデザイナーであり、自身も300ヤードを誇る飛ばし屋でもあるマスダゴルフ主宰・増田雄二がゴルファーの質問に答える新連載!

(質問)
シャフトの長さを46インチ以下にするというローカルルールが、今年から採用されますが、増田さんはどう考えられますか? フィル・ミケルソンなど長尺を使うプロは影響がありそうですが、アマチュアにはあまり関係ないように思えます。(東京都 45歳 平均スコア88)

画像: マスダゴルフ主宰・クラブデザイナーの増田雄二がゴルファーの悩みにズバッと回答!

マスダゴルフ主宰・クラブデザイナーの増田雄二がゴルファーの悩みにズバッと回答!

GD:46インチ以下のローカルルールですが、早速PGAツアーでは採用されているようです。日本でもハイレベルのアマチュア競技では採用されるという話もあります。

増田:ルールの是非については私から言えることはないですが、長いシャフトを使う利点については、もっと理解が深まってもいいように思いますよ。長くなるとヘッドスピードが速くなる可能性があるわけですが、それには使う人の技量も必要になるんです。
たとえば、物干し竿のように長い48インチ近いドライバーは、トップからヘッドをボールにぶっつけ打ちするような悪いスウィングでは打てないんです。長いシャフトの遠心力を上手く扱いながら振ることが大切で、それがいいスウィングにもつながります。

GD:増田さんはかつてはドラコン競技に参加されていましたね。ドラコンで使うドライバーは、みんな48インチ前後の長尺シャフトですよね。

増田:実質、1年半くらいしかドラコンには参戦していないのですが、身体がそれほど大きくない私でも工夫次第で少しは飛ばせるんだ、というところを見せたかったんです。
クラブ面の工夫も大事だし、スウィングの効率も考えて、ポテンシャルを最大限に発揮できるように取り組みました。もちろん、完璧にできていたわけではないですが、あれこれと工夫して、それに取り組むことで飛距離が伸ばせたんです。その財産はいまも少しは生きていますよ。(※増田氏はドラコンの日本ランキングでシニア部門1位の経験あり)

画像: ジャンボ尾崎のクラブの調整をしていた増田氏。ジャンボ軍団の練習は遠心力を生かして「振れ、もっと振れ」といわれていた(写真は2003年のジャンボ軍団 沖縄キャンプ)

ジャンボ尾崎のクラブの調整をしていた増田氏。ジャンボ軍団の練習は遠心力を生かして「振れ、もっと振れ」といわれていた(写真は2003年のジャンボ軍団 沖縄キャンプ)

GD:長いシャフトを使いこなす努力をすることで、スウィングがよくなるということなんですね。

増田:ゴルフは道具を使って、戦うスポーツです。だから道具をいかに効率よく扱えるかがとても大事なんです。ゴルフクラブは長くて、しかも先が重くて、打面は小さい。操ることは難しい道具ですが、遠心力を上手く生かすことが効率よく使うカギになります。それがクラブを上手く使って飛ばすということです。腕力で飛ばしている人は、年をとって体力が落ちてくると、飛距離がガクッと落ちるケースがあります。遠心力を上手く使えるスウィング作りをすることは、アンチエイジングにもつながりますよ。

GD 46インチルール問題がアマチュアに及ぼす影響は、もう少し状況を見ないとわかりませんが、それはそれとして長いクラブを使って、もっと遠心力を活用することを練習するとよさそうですね。

増田:ジャンボ軍団の練習では、「振れ、もっと振れ」といつも言われていました。遠心力を生かして、もっと振る練習をすることで、飛距離も伸びると思いますよ。長いシャフトをブンッと振ることで、可動域も広がるし筋肉もついていきますから。今日より明日、明日より明後日と技術や体力を伸ばしていけるのが、ゴルフの醍醐味なんです。

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