気温3度と冷え込んだ朝のゴルフ場。「赤と黒、カッコいいですね」と初めて手にした石坂友宏。「『SIM2』と比べると若干丸みがあって、色のせいか小ぶりに見えて構えやすい」と好印象。ウォーミングアップもそこそこに試打を開始した。
すると「球の行方を目で追うと、いつもあるはずの所より前にボールがある!」と永峰咲希が驚きの声を上げる。弾道計測器を確認した塩見好輝は「シーズン中でも初速72~73m/sなのに75m/s!」。久常涼も「冬なのにシーズン中と変わらない77m/s。夏だったら80m/sは出るよ、コレ」とボールスピードの速さに全員ビックリ。
さらに「右に行ったと思っても、ある程度の所から曲がって行かない」(山路)、「下っ面に当たってもスピンがそれほど増えない」(久常)、「つかまえにいっても、程よいつかまりでチーピンにならない」(永峰)と直進性の高さも口にする。だが、音や打感は?
「チタンみたいな心地いい音」と塩見が言えば、久常は「ずっしりとした重さはないが、弾き感があるのにフェースにくっついている感じもある。インパクトで減速しないので、素振りのように振り切れる」と大絶賛。「みんな打ったら『これ以上のドライバーはない』と言うと思う」と最後に塩見がつぶやいた。
「これを知ってしまうと戻れない」久常涼
「矛盾しているんだけど、弾き感があるのに、しっかりつかまってくれる感じ。初速が出るから距離も伸びる。ミスヒットでもスピン量が変わりにくく飛距離差が少ないのも魅力のひとつ。振っていかなくても飛ばせる」(久常涼)
「飛距離にしたら10ヤードは違う」山路晶
「今までのドライバーとは別物。すごくいい。初速がメッチャ出て、2~3m/s上がっています。飛距離にしたら10ヤードは違うでしょう。右へのミスが多いのですが、『あっ、右』と思っても打てる範囲に収まってくれる」(山路晶)
「初速があり得ないくらい出る」塩見好輝
「初速が出るだけでなく変なスピンが入らない。縦にもふけたりしないし、よじれない。当たりが悪くても飛んでいる。振っていくのが怖くない。本音で『これみんな使うんじゃないかな』と思うくらい。今すぐ替えたい」(塩見好輝)
「芯を外しても飛距離が落ちない」石坂友宏
「打感は軟らかい感じで弾きもいい。ちょっと芯を外してもスピン量は多少増えるが飛距離は落ちない。僕らプロだけでなく、そんなに飛ばない人でもロフト10.5度なら簡単に上がるし、芯を外してもしっかり飛んでくれる」(石坂友宏)
「いつもよりボールが前にある」永峰咲希
「インパクトで手に衝撃が少なく体の負担も減る。今までが〝グッ〟という感じなら、〝スコン〟〝シュッ〟という感じ。それなのに初速は速いし飛距離も出てる。3月のツアー開幕までには10ヤード以上伸びると思う」(永峰咲希)
週刊ゴルフダイジェスト2月1日号より