雪が降ったり、寒い日は外に出て練習できない日が続きますよね。そんな冬はどうしてもお家時間が増えてしまいます。そうすると運動不足になってしまい、久しぶりに練習に行ってみたら思った以上に体が動かなくなっていてるなんてことが起こってしまうのです。
体が動かなくなると結果的に手打ちになってしまうので、再現性を求められるクラブの軌道がどうしてもバラバラになってしまって右や左へと驚くようなミスの連続が起こったり、ついにはボールに当たらない! なんてことが起こってしまいます。これこそがゴルフあるあるの“日替わりスウィング定食”なのです!
こうなると多くのアマチュアゴルファーのみなさんは心底ガッカリされた様子で、「こんなはずはない。飛距離アップのためにもこの冬、筋トレを頑張ろう!」と生まれ変わるほどの一大決心をされる方がいらっしゃいますが、うまくいかなくなったのは急に筋力が落ちてしまったからなのではなく、バックスウィングから体を正しく使うことができていなくなっているからである可能性があります!
力は不要! 右ひじの正しいフォームを習得しよう
具体的に注目したいポイントが、バックスウィングでの右ひじのポジションです。そもそもバックスウィングでは、体の回転に伴い右ひじが畳まれることによって、クラブが体の右側に回り込んでいきます。
右ひじがイラスト1のAのゴルファーのように手元が右肩くらいの高さまで上がった際、右ひじが真下を向いていることが重要です。トップでは左腕とクラブはほぼ一直線になります。しかし、Bのようにアドレスのときから右ひじが外を向いていた状態になってしまうと、胸が回らないので手でクラブを上げざるを得なくなってしまいクラブの軌道も不安定になってしまいます。
また右の肩甲骨周りの可動域が狭い人はバックスウィングで右の肩甲骨が上に浮いてしまうため、Bのように右ひじが外を向いてトップを迎えてしまいトップで右わきが開いてしまうフライングエルボーのエラーになりがちです。
Aのような理想のトップがうまくできない人は、左手で右ひじの甲を押さえて、そのままバックスウィングする練習をしましょう。こうすることで右ひじを下に向けたまま胸を回すことができます。
それでもうまくいかない人は、トランプなどのカードをターゲットと反対方向にシュッと投げてみましょう(ボールでも代用可能です)。投げ終わった後のポジションに左手を持っていくと、ひじが下を向いた理想の位置を体験することができますよ!
こういった遊びの中からの動作の習得は関係ないように思われがちですが、プロでもアマチュアでも、体の構造はみんな同じなのです。私たちは骨や筋肉、関節を動かすことで日常生活を行なっています。歩いたり、物を持ちあげしたりといった何気ない動作も、スポーツの高度な動きも、根底にある筋肉や関節の動かし方は同じなのです。
スムーズなスウィングができたときは、体の動かし方がうまくいった証拠! ゴルフは関節のゲームと言われています。エネルギーを効率よくボールへ伝えるためには、オンプレーンに乗せるために必要な右ひじのポジションを習得し体を上手に使っていきましょう!