(質問)
ショットのたびに緊張するようになってしまいました。結果も不安ですし、スウィングがよくわからなくなって、打つまでの時間も長くなっています。考えすぎているのは自分でもわかるのですが、アドレスすると身体がスムーズに動かなくなってしまいます。(千葉県 36歳 平均スコア98)
GD アドレスすると固まってしまって、動けなくなるゴルファーは少なくないですね。ひどい人は打つまでに何十秒もかかる人がいて、あれも一種のイップスなのかもしれません。
増田 私が見た範囲でも、あんまり気持ちよく打てている人がいないと感じますね。周りから見ていても、いろいろなことを考えすぎて振り切れていないケースが多いです。
ゴルフは自信満々で、明るく楽しく打ったほうが結果がいいんです。元気いっぱいで1発打つたびに喜びを感じるような人はナイスショットになりやすいし、見ていても気持ちがいいですね。
GD なぜスムーズに打てなくなるんでしょう。
増田 やっぱり情報が多いんじゃないかな。雑誌やレッスン本はもちろんですが、いまはYoutubeも見ている人がすごく多いじゃないですか。それはとても恵まれていて、いい面も多いと思いますが、情報が頭の中で混乱してしまうと、体は動きにくくなるでしょう。
ゴルフは自信満々に打ったほうがいい結果になる、と言いましたが、心配なことが多くて、いわば「不安満々」で打っている人も少なくないですね。あれもこれも不安で、アドレスでガチガチになってしまって、不安が満タンに溜まってからショットしている(笑)
それでは、いいショットが打てないのはもちろんですが、何よりも楽しくないですよね。ゴルフを楽しめていないのが、よくないと思います。
GD でも結果に対する不安があると、どうしても緊張してしまいますよね。
増田 緊張してあれこれ考えても、よい結果にはならないんだから(笑)。
思い切って、バーンと打てばいいんです。その結果がよくなかったら、次はどうしようという課題も見つかるし、やってはいけないことがそこで絞ることができます。思い切ってやるプレーには、ミスから得られるものも多いはずですよ。
打つときに緊張している人は、例えるなら、学生が先生に怒られながら萎縮してプレーしているようなものです。それではなかなか上手く打てないよね。
変なふうに思われるかもしれないけど、私はそんな人には「明るく打ちましょう」とアドバイスすることがあります。単に気持ちの話だけでなくて、明るく振る舞うだけで、筋肉は軟らかく使えるし、自然と緊張がほぐれてくるんです。
GD 先生に怒られながらプレーするのは、私も嫌ですね(笑)
増田 私達はプロではないから、生活もかかってないし、ファンの期待も背負ってない。これはアマチュアの特権なんです。結果にこだわらず、明るく楽しくプレーすることが許されてるんです。
せっかくゴルフ場に来て、安くないお金を支払って、広いゴルフ場に立っているわけだから、楽しまないともったいない。結果は後回しにして、まずはゴルフを楽しんでみてほしいですね。そんな気持ちの変化があると、自然と体もスムーズに動いてきますよ。