「もっこす」とは肥後もっこすのことで熊本県の男性の気質を表すときに使われる。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。その言葉がぴったりなクラブデザイナー、マスダゴルフ主宰・増田雄二がゴルファーの悩みに今日も答えます!

(質問)
私のスウィングは手打ち傾向が強く、ショットが安定しません。ミスショットした際も仲間から「いまのは手打ちだったね」などと指摘されます。いわゆるボディターンに挑戦したいとも思いますが、年齢的に柔軟性も衰えてきていて、難しさを感じています(兵庫県 61歳 平均スコア95)

担当記者(※以下GD):手打ちを直したいという声はよく聞きますね。ボディターンスウィングは30年も前から提唱されていますが、そのころからゴルファーの悩みは変わっていないのかもしれません。

増田:手打ちを直したい、という悩みですが、無理に直す必要があるのかなという気がします。ほとんどのアマチュアにとって、手は使わないでカラダの回転で打ちましょう、と言っても、なかなか難しいんじゃないですか。
もちろん、手先だけで振るのはダメですが、腕の動きから連動して、カラダを大きく動かしたほうがスムーズじゃないかと思います。例えば、野球のピッチングフォームだと腕を振りかぶってから、カラダを大きく動かしてエネルギーを生みます。手や腕はスムーズに動いたほうが自然なんです。

画像: マスダゴルフ主宰・増田雄二が技術面とクラブ面でゴルファーの悩みに答える

マスダゴルフ主宰・増田雄二が技術面とクラブ面でゴルファーの悩みに答える

GD:手打ちで悩む人は、カラダが動かずに手だけを振っている感じですし、ボディターンに取り組むと、腕が固まって当たらなくなったりとか。なかなか思うようにいかないんです。

増田:一連の運動の中で、腕もカラダもスムーズに動きたいですよね。腕を使うなというレッスンもあるし、下半身を止めて打てという人もいますけど、どこかを使わなかっり、止めたりすることが連動性を失わせるんじゃないかな。ダイナミックに全身の筋肉を使ってパワーを出す、くらいのイメージが良いと思います。それがアンチエイジングにもつながりますから。

GD:最近はまたカラダを回転させて打つというレッスンが多いと感じます。カラダの正面からクラブを動かさずに、回転でボールを飛ばすという理屈です。

増田:昔からありますよ。タオルを脇に挟んだりとか。たしかに方向性は出せるかもしれませんが、パワーは果たして出せるのかな。これはよくある誤解なのですが、真っすぐ飛ばすことと飛距離を落とすことがイコールだと思っている人がいます。逆に、飛ばすなら方向性が犠牲になると考えがちです。

GD:私もそう思っていますよ。

増田:安定を求めると、カラダは楽をしてしまうものなんです。ツアープロでも結果を求めて、カラダの回転主体のフェードに転向して、一時は結果が出たものの、その後に成績が下がっていった選手は昔からたくさんいました。筋力も落ちやすいし、ボールもつかまらなくなる。その結果、強いボールが打てなくなるので、飛距離も落ちてきます。
少し話が横道にそれましたが、要は手打ちでもいいので、カラダを大きく使って、ブンブン振っていこうということです。ゴルフはスポーツなんです。ジャンボ(尾崎)さんも練習ではつねづね、「もっと振れ!もっと振れ!」と指導されますよ。それがトレーニングにもなり、しっかりボールをとらえて強い球を生みます。飛んで曲がらないというのは、そうして実現できるものなんです。

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