「もっこす」とは肥後もっこすのことで熊本県の男性の気質を表すときに使われる。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。その言葉がぴったりなクラブデザイナー、マスダゴルフ主宰・増田雄二がゴルファーの悩みに今日も答えます!

(質問)
ウェッジ選びに悩んでいます。ソールの形状は何種類もあり、ロフト角も非常に多くて、何度刻みで何本入れればよいのか迷っています(長崎県 28歳 平均スコア94)

担当記者(※以下GD):最近はロフト角も2度刻みなどで細かくラインナップされる事が増えてきました。増田さんが推奨するロフト角のセッティングはありますか?

増田:推奨ということでいえば、52度と58度。58度は代わりに56度を入れてもいいでしょう。PWのロフト角が立っているなら、50度と56度。そのあたりがよいのではないかと思います。
56度や58度はいわゆるサンドウェッジなので、バンカーショットで使うクラブであり、一番高い球を打つクラブでもあります。52度と58度の組み合わせだと、ロフト角の間隔は6度になるので、空きすぎると感じるかもしれませんが、それだけメリハリがしっかりつくので、番手選択がシンプルになるでしょう。

画像: アプローチは高さ競争ではない。無理にカットに打って確率を下げるより、シンプルにロフトなりの球を打ちたい

アプローチは高さ競争ではない。無理にカットに打って確率を下げるより、シンプルにロフトなりの球を打ちたい

GD:例えば4度刻みにして、ウェッジの本数を増やすという考え方もあります。50度、54度、58度の組み合わせや、52度と56度の下に60度を入れるという人も多いです。

増田:そういう人は距離の打ち分けをロフトでやりたいということですよね。同じ感じで打って距離差が出せれば、それだけ細かく距離を打ち分けられるでしょう。
プロであれば、ボギーを打つわけにはいかないから、厳しいピンの位置であっても寄せていかないといけない。フェースを開いたり、さまざまな技を駆使してパーを拾います。そうでないと賞金は稼げないですから。
でも我々、一般的なアマチュアゴルファーなら、そこまでシビアな状況はそんなにはないはずです。グリーンの乗せやすいエリアに乗せて、3オン1パットを狙うのがアマチュアゴルフのお手本的なゴルフの組み立てです。だから、使いこなせる人はもちろんいいんだけど、番手の役割をハッキリさせるほうがプレーはしやすいんじゃないかな。

GD:シンプルなプレー選択で、確率の高いゴルフをするということですね。

増田:フェースを開いたりして、技を使いたい人も多いと思いますが、まずは特別なことをせずに、スクエアに構えて打つ技術を養うのがいいと思います。本当にギリギリでシビアな距離感を出さないといけない局面は、そんなに頻繁にあるわけではありません。
高さが必要な場合でもあまりあげようとせずに、58度でシンプルに打てば、たいていそこそこのところには止まるでしょう。例えば、無理にカットに打ったりして、自分から成功確率を低くすることはないんです。アプローチは高さ争いではないから(笑)。
58度を持っても、ロフトなりに素直な球を打つことをまずは考えましょう。それでも高さは出るし、じゅうぶんにスピンはかかりますから。スピンで止める技に憧れるゴルファーは多いと思いますが、スピンはむしろお助け機能という面があります。ガツンと強めに打ってしまったときも、スピンがブレーキになれば、飛び過ぎを防いでくれるのです。

画像: 青木瀬令奈プロ初登場!最も得意な9番ウッドの打ち方と練習法を詳しく解説します【女子プロ】【ショートウッド】 youtu.be

青木瀬令奈プロ初登場!最も得意な9番ウッドの打ち方と練習法を詳しく解説します【女子プロ】【ショートウッド】

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