サスペンデッドに次ぐサスペンデッドの「ザ・プレーヤーズ選手権」を制したのはキャメロン・スミス。彼が使うパターは「ニューポート」タイプに見えるけど、ちょっと違っているようだが……

第5のメジャーと呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」に勝利したキャメロン・スミス。彼が愛用するパターはスコッティ・キャメロンだが、よく見るとほかのキャメロンユーザーのパターとは少し異なる。そう、ネックがカギ型ではないのだ。

画像: 世界ランク6位に浮上したキャメロン・スミス。彼が使うパターはネックがちょっと違う(写真は2022年プレーヤーズ選手権 撮影/KJR)

世界ランク6位に浮上したキャメロン・スミス。彼が使うパターはネックがちょっと違う(写真は2022年プレーヤーズ選手権 撮影/KJR)

このようなネック形状のパターを使うプロは一定数いる。トミー・フリートウッド、パトリック・リードなどもヘッドはトウ&ヒールバランスのいわゆる「アンサー」タイプでネック形状が違う。ちょうど「L字」型と「アンサー」型の間のような形状だ。

強いプロたちが使っているのでメリットは大きいはずだが、いかんせん一般的には難しいといわれるカタチのパターではある。興味はあるがアマチュアゴルファーが使えるもなのだろうか?

アンサーパターの研究家で現在はフィッターとしても活躍する「ACTEK GOLF」の遠藤仁史氏に聞いてみた。

「このタイプのパターはテーブルにヘッドを出した状態で置いてみると、トウがほぼ真下を向くモデルのものです。一般的にやさしいと言われるフェース面が真上を向く『フェースバランス』タイプとは真逆の性格です。だからといって『難しい』パターということではありません」(遠藤氏)

フェースをテークバックで開いて、インパクトへかけて閉じながらストロークする人には非常に扱いやすいタイプで、距離感も「ココからココまで」と振り幅で決めるのではなく、自分の感覚で出していく人にはタッチを出しやすく、やさしいと感じるという。

「ボールを行かせたい方向に振りやすいですし、とてもスムーズなストロークができます。ロングパットの距離感も合いやすい。あとネックが視界の邪魔をしないので、アドレスでボールが見えて気持ちいいんです」(遠藤氏)

確かにスコッティ・キャメロン、オデッセイやピンにしても、ネックが短いものが存在する。モデルが変わろうとバリエーションに残り続けているのも、これがやさしいと感じるゴルファーがいるからに違いない。

パッティングが苦手で、大きなマレット型や「やさしい」と言われるパターを使ってなんだかうまくいかない、なんでやさしいのかわからない? と思う人はこのようなタイプのパターを使ってみてはいかがだろうか? 

画像: トミー・フリートウッドが愛用していたパター。確かにネック周りがスッキリしていてアドレスしやすそうだ(写真は2020年 WGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

トミー・フリートウッドが愛用していたパター。確かにネック周りがスッキリしていてアドレスしやすそうだ(写真は2020年 WGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

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