第5のメジャーと呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」に勝利したキャメロン・スミス。彼が愛用するパターはスコッティ・キャメロンだが、よく見るとほかのキャメロンユーザーのパターとは少し異なる。そう、ネックがカギ型ではないのだ。
このようなネック形状のパターを使うプロは一定数いる。トミー・フリートウッド、パトリック・リードなどもヘッドはトウ&ヒールバランスのいわゆる「アンサー」タイプでネック形状が違う。ちょうど「L字」型と「アンサー」型の間のような形状だ。
強いプロたちが使っているのでメリットは大きいはずだが、いかんせん一般的には難しいといわれるカタチのパターではある。興味はあるがアマチュアゴルファーが使えるもなのだろうか?
アンサーパターの研究家で現在はフィッターとしても活躍する「ACTEK GOLF」の遠藤仁史氏に聞いてみた。
「このタイプのパターはテーブルにヘッドを出した状態で置いてみると、トウがほぼ真下を向くモデルのものです。一般的にやさしいと言われるフェース面が真上を向く『フェースバランス』タイプとは真逆の性格です。だからといって『難しい』パターということではありません」(遠藤氏)
フェースをテークバックで開いて、インパクトへかけて閉じながらストロークする人には非常に扱いやすいタイプで、距離感も「ココからココまで」と振り幅で決めるのではなく、自分の感覚で出していく人にはタッチを出しやすく、やさしいと感じるという。
「ボールを行かせたい方向に振りやすいですし、とてもスムーズなストロークができます。ロングパットの距離感も合いやすい。あとネックが視界の邪魔をしないので、アドレスでボールが見えて気持ちいいんです」(遠藤氏)
確かにスコッティ・キャメロン、オデッセイやピンにしても、ネックが短いものが存在する。モデルが変わろうとバリエーションに残り続けているのも、これがやさしいと感じるゴルファーがいるからに違いない。
パッティングが苦手で、大きなマレット型や「やさしい」と言われるパターを使ってなんだかうまくいかない、なんでやさしいのかわからない? と思う人はこのようなタイプのパターを使ってみてはいかがだろうか?