タイガー・ウッズが全盛期に使用したアイアンとウェッジのセットがオークションにかけられている。入札の締め切りは奇しくもマスターズ最終日の4月9日。現時点で価格はすでに7万ドル(800万円越え)を上回っているが今後高騰が予想される。ゴルフ史上もっとも価値のある逸品はいくらで落札されるのか?

先日正式にホール・オブ・フェーマー(殿堂入り)の仲間入りをしたタイガーが00年から01年にかけメジャー4連勝を挙げ『タイガースラム』を達成したクラブが売りに出されたとあってコレクターはもちろんファンの間でも大きな反響を呼んでいる。

画像: タイガースラムを達成した際に使用していたタイガー・ウッズのアイアンセットがオークションに出品中(写真は2001年のマスターズ)

タイガースラムを達成した際に使用していたタイガー・ウッズのアイアンセットがオークションに出品中(写真は2001年のマスターズ)

出品されたのはタイトリストの「681-T」アイアン(2番アイアンからピッチングウェッジ)と58度と60度のボーケイウェッジ。58度は56度に曲げて調整されており2本のウェッジには『Tiger』の刻印が記されている。

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オークションを主催するゴールデンエージによると目玉となるアイテムは8番アイアン。「溝の減り具合が異次元」と説明している。

同社は昨年タイガーがバックアップとして所有していたスコッティキャメロンのパターを販売しており落札金額は39万3千ドル(約4500万円)だった。

オークションに出品された経緯はこうだ。01年のマスターズでタイガースラムを達成した7週間後、彼は新しいアイアンセットに切り替えている。その際今回売りに出されたアイアンセットをタイトリストのタイガー担当だったリック・ネルソンとスティーブ・マタに引き渡した。

それを10年にマタが売りに出しテキサス州ヒューストンのビジネスマン、トッド・ブロック氏が購入。しかしこれまでその事実(ブロック氏が所有していたこと)は明かされず、今回初めて本人が所有を認め「セットをフレームに収めてオフィスに飾ってきた。でももう10年以上楽しんできた。これからはもっと多くの人に楽しんでもらえるふさわしい場所に置いてもらいたい」と出品を決めたという。

00年の9月タイガーが全米プロで使用したクラブを写真と詳細(詳しいスペック)をつけゴルフウィークが掲載した記事とともにオークション会社に提出したブロック氏。58度のウェッジの実測が56度であるなどスペックが完全に一致するため本物と認定された。

そこで入札予想額だが少なくとも100万ドル(約1億1500万円)は下らないと見られている。今年のマスターズ、タイガーはチャンピオンズディナーに出席するようだが本戦に出場するかは未定。ただフィル・ミケルソンのように歴代チャンピオンが大会を欠場する場合はそれが明記されるが、現時点でタイガーのエントリーは取り消されておらずサプライズ好きの虎の出現にかすかな可能性を残している。

もしタイガーがマスターズで1年2カ月ぶりにツアーに復帰すればアイアンの落札額も大会中爆発的に高騰するかも。不在でもゴルフ界はタイガーを中心に動いている?

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