(質問)
いつも楽しく拝見しています。最近気になっているのが、クラブの耐用年数です。頻繁に替えるような余裕はないのですが、どのくらいのタイミングで買い換えるのが良いのでしょうか。(東京都 37歳 平均スコア90)
担当記者(※以下GD):そんなに安い買い物ではないですから、どのタイミングで買い換えるのがいいかは気になりますね。ツアープロは頻繁に変える人も多いようですが。
増田:プロは練習量も半端ないですからね。ウェッジなどは1〜3ヶ月くらいで替える選手が多いです。ただ、耐用年数ということで言えば、そこまで神経質にならなくてもいんじゃないかな。今のクラブは作りもしっかりしているので、アマチュアゴルファーが普通の使い方をしていれば、劣化して性能が落ちてしまうということはあまりないでしょう。
GD:逆に劣化を心配しなくていいとなると、なにが買い替えのタイミングになりますかね
増田:パーシモンの時代からずっと続いているんですが、ゴルフクラブには所有感というものがあります。それを持つことの満足感ということです。所持満足感とでもいうのかな(笑)。
そのクラブを持っていることが嬉しい。使う前から、バッグに入っているだけで嬉しくて仕方がない、みたいなところがあるんです。例えるなら、ずっと憧れていた車を手に入れたとか、念願のマイホームを建てたとか、そんな喜びがあるんですよね。
GD:私の知人にはそのクラブが好きすぎて、抱いて寝たという人がいますよ(笑)
増田:我々はゴルフが仕事じゃない。プレーで飯を食っているわけじゃないから。好きな道具を選んで、それを使って楽しむというのはアマチュアゴルファーの大きな特権じゃないかな。だから使いこなすとかはひとまず置いて、自分が欲しいもの、使いたいものを選ぶ。そして、それを大事にして、使いこなせるように頑張るというのが、いい楽しみ方なんじゃないかと思います。
GD:そうなると買い替えのタイミングは、欲しいクラブが現れたときということになりますね。使いこなせないような難しいクラブでもいいんですか?
増田:そこはスペック選びなんかも重要になりますが、基本的にはいいと思いますよ。もし、その道具でスライスが出ていたら、どうしたらスライスしなくなるか、調べたりレッスンを受けたり、練習したりするでしょう?
ものには段階があるんです。まず好きになること。それから練習して少しずつ上手くなればいいんじゃないかな。ベテランゴルファーの中には、初心者はやさしいのを使えとか、うるさいことをいう人がいるかも知れないけど、それは押し付けることとじゃないから。できれば見守ってあげてほしいですね。
昔と違って、最近のクラブはどう打っても球が上がらないクラブとか、右にしかいかないクラブとかはなくなったので。その恩恵はあると思いますよ。