(質問)
一緒に回っている同伴プレーヤーの視線が気になって、練習場ではでないミスをしてしまいます。ささいな言葉が気になってしまったり、変な話ですが、私が打つときに周囲が静かになってじっと見られるのも緊張してしまいます。なかなか、思うようなプレーができないのです。(秋田県 42歳 平均スコア98)
担当記者(※以下GD):同伴プレーヤーの視線や他愛もない言葉が気になるという人は、意外と多いですよね。増田さんはあまり緊張はしないでしょうから(笑) 逆に同伴者のここを見てるみたいなところはありますか?
増田:人のことをそんな風に偉そうに見たりはしませんよ(笑)。ただ、私と回ることで過度に緊張してしまう人はいらっしゃいますね。プレー後に、「ご迷惑をおかけしてすみませんでした。もっと練習してきます」なんていう方もいます。
それはやはり、そんなふうには思ってほしくないんです。一緒に回るのに、上手いとかヘタとかはどうでもいいんです。大切なのは、そのパーティーが明るく楽しく、そのラウンドを過ごせるようにすることです。真剣味も大事だけど、笑いがあふれるような1日にしたいじゃないですか。
GD:あんまりヘタな人とは回りたくない、なんていう腕自慢の方もいますよ。リズムが狂うとか言って。
増田:そういう人はあんまりよくないよね。周りの人が萎縮したり、プレー後に謝ったりするのはそんな風潮があるからではないでしょうか。上手いっていうけど、本当にプロみたいに上手いわけじゃないでしょ。
逆に萎縮してる人も、周りはそんなプロのようなプレーを望んでるわけじゃないんです。そんなキレキレのショットを見せられたら、逆に見てるほうが萎縮してしまいます(笑)ミスしても当然だし、それよりも周りが嫌な思いをせずに、楽しく回れるほうが大事でしょう。
GD:ミスしたら、機嫌が悪くなったり、無口になったりする人もいますね。
増田:そういう人は回りづらいですよね。自覚のある人は、広い景色を見たり、植物を眺めたりして、リラックスしてほしいですね。せっかくのゴルフが楽しくないと、その人達もつまらないと思いますよ。
ゆったり構えて、ミスしてもお互い笑い合えるような、そんな度量の大きさが欲しいですね。私自身も一緒にプレーして、この人とまた回りたいなと感じることがあります。そういう人が好きだし、自分もそうなりたいと思います。
GD:同伴プレーヤーが気になるという質問者の方にアドバイスをお願いします
増田:先日、川奈ホテル富士コースを回る機会があったんですが、素晴らしいコースと景色を堪能しました。美しい景色の中では、いいスコアを出そうと思ったりしないし、きっと、人の視線が気になることもないんじゃないかと思います。
広い視野を持って、ゴルフを楽しんでもらいたいですね。