PGAツアーのウェルズファーゴ選手権初日、元世界ランク1位のジェイソン・デイがバーディラッシュで単独トップに立った。4年前この大会で勝利を挙げたのが最後の優勝。現在世界ランク127位まで落ち込み初出場(11年)で2位に入った相性のよいマスターズの出場を逃した。果たしてこれが復活への足がかりになるのだろうか?

マスターズ最終日、ノーボギー64の猛チャージでキャリアベストの2位に入ったローリー・マキロイの連覇がかかるウェルズファーゴ選手権。事前の話題はマキロイ一色だったが幕が上がるとスポットライトの中心にデイがいた。

画像: PGAツアー「ウェルズファーゴ選手権」初日を7アンダー単独首位で終えたジェイソン・デイ(写真/Getty Images)

PGAツアー「ウェルズファーゴ選手権」初日を7アンダー単独首位で終えたジェイソン・デイ(写真/Getty Images)

「アイアンがすごくいいところまで来ていると思う。ドライバーはまだ少し不安があるけれど正しい方向に進んでいるのを実感している」とデイ。15年から16年にかけ51週に渡ってナンバー1の座に君臨したが腰痛に苦しみ4年前の通算12勝目を最後に転落の一途を辿った。

そんな彼が復活を目指し師事しているのがブライソン・デシャンボーのスウィング改造にも関与したコーチ、クリス・コモ。

「朝には朝のゴルフスウィングを考え、昼になると昼のゴルフスウィングを考える。夜はまた夜で夜のスウィングを考える。何か閃くとクリス(コモ)と夜中の12時にスウィングの話をしている。それが面白くて夢中になっている」とコモとのセッションを楽しんでいる様子のデイ。

今大会は例年クウェイルホローCで開催されているが今年は9月に同コースでプレジデンツカップが開催されるため場所をTPCポトマックに移しておこなわれている。デイが優勝したときとは別のコースで初日トップに躍り出たのは復調の兆し?

もちろんまだ3日あるし明日以降まったく違った結果になるかもしれない。本人も「思いを先走らせてはいけないと思っている。今日は良いゴルフができたけれどそれが続いて最高の結果が待っていると思うのは間違い。過去や未来ではなく今この瞬間に集中することが大事」。

それでも十分に手応えを感じているようでこんな発言も飛び出した。「自分が思っているようなポジションに返り咲くことは可能だと思う。ただそれには高い山を登る覚悟が要る。いい感じに来ているけれど急がず徐々に自信を取り戻そうと頑張っている最中だよ」。

「世界ランク1位だった頃と比べてテクニックやショットのキレは今のほうが上かもしれない。でもあの頃は誰にも負けない自信があった」

ゴルフというのは不思議なゲームだ。上手い選手、実力が上の選手が勝つわけではない。技術以上に勢いや自信が勝つための大きな要素になる。デイがかつての自信を取り戻すのはいつ?

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