「もっこす」とは肥後もっこすのことで熊本県の男性の気質を表すときに使われる。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。その言葉がぴったりなクラブデザイナーでマスダゴルフ主宰・増田雄二がゴルファーの悩みに今日も答える!

(質問)

仲間が続々と飛び系アイアンに変えていて、それまで同じくらいの飛距離だったのに、1番手から2番手短いクラブを持たれることが多く、焦りを感じています。ストロングロフトも時代の流れでもあり、私も飛び系アイアンに変えたほうが良いでしょうか(奈良県 55歳 平均スコア90)

画像: アイアンの種類が多くなり、同じ7番でも2番手ぶんほどロフトに開きがある。どのアイアンを選べばいいのだろうか?

アイアンの種類が多くなり、同じ7番でも2番手ぶんほどロフトに開きがある。どのアイアンを選べばいいのだろうか?

担当記者(※以下GD):少し前までは、アイアンでも飛ばしたい! という人向けの特殊なクラブという位置づけだった飛び系アイアンですが、完全に市民権を得ていますね。7番アイアンのロフト角が30度を切るものも、もはや標準的になってきました。

増田:飛び系に限らず、どのカテゴリーのアイアンも少しずつロフト角は立ってきていますね。これは重心位置を研究して、よりボールが上がりやすくなったりしているからできることで、メーカーの努力の賜物と言えます。
飛んで、かつボールが上がりやすくなり、飛び系アイアンはユーティリティやウッドに近くなっているとも言えます。今はどんな分野でもそうですが、対象となるゴルファーに合わせて、アイアンは二極化していると言えますね。

GD:ストロングロフト化が進んだことで、5番アイアンに「7」と刻印しているだけ、などと言う人も多いです。そういう人は、ロフト角がノーマルなシャープなモデルを使ってることが多いですね。

増田:ゴルフが上手くなるためには、切れ味の鋭いマッスルバックアイアンやハーフキャビティを使いこなす努力をする時期があってもいいかもしれません。操作性に優れ、ボールが食いつくような打感のプロモデルでなければ、弾道やスピンをコントロールするのは難しいのです。それらのクラブを使い続けることで、身につく技術があります。

いっぽう、長年ゴルフを楽しんできたゴルファーたちも飛距離が落ちてきて、もう少し飛ばしたい、ラクしたいという気持ちはよくわかります。もちろん、スポーツだから上達への向上心はもってもらいたいですが、みんながみんなプロのようになるわけではないですからね。それぞれの楽しみ方があってもいいんじゃないかな。

GD:質問者の方は、仲間が飛び系アイアンを使っていることで、飛距離で負けたくないと感じているようです。

増田:アイアン選びのカギは、自分が打ちたい距離が打てること、自分が求める弾道が出ることです。そのうえで操作性とか寛容性とか、その人が求める性能がそれぞれにあるでしょう。番手表記は何番でもいいはずです(笑)
ただ、この方はまだ若いし、上達へのモチベーションも高そうです。道具に頼るよりもシャープなプロモデルで練習して、技術を養っていただきたいですね。

飛び系アイアンは反発性能を高めているので、フェースが薄く弾きやすいのが特徴です。弾道をコントロールするには、しっかりとフェースにボールが乗ることが大切で、それらを養うには、飛び系アイアンよりもプロモデルのほうが都合がいいんです。使っているうちに、感覚も磨かれていきますよ。

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