メタルからチタンに変わり、ドライバーが「進化期」に突入した1990年代の終わり……。新製品が続々登場するようになり、「どれを買えばいいのか?」正直わからなくなってきました。メーカーの言う「前作比プラス10ヤード」は本当なのか? キャロウェイ「ビッグバーサ」やセイコー「Sヤード」のように、ひとり勝ちするようなドライバーもなくなり、混とんとしたドライバー市場に一石を投じようと誕生したのが「D-1グランプリ」です。
この企画の目的はただひとつ。「ただ純粋に、一番飛ぶドライバーを探そう」というものでした。しかし、ドライバーの飛距離を比べることは、当時ご法度。ドライバーに限らず、商品に得点をつけ優劣をつけることはタブーとされていました。飛距離を比べるなんて、もってのほかです。
だからと言って、「読者主義」を貫くゴルフダイジェスト社は、読者が一番知りたいことを記事にするべきだ、というポリシーを曲げるわけにはいきませんでした。読者は答えを求めている……。それにはメーカーにクレームを付けられない厳正な商品テストを行う必要がありました。テスト形式をオープンにし、時にはテストの観覧を可能にし、テスターには一切の感情を消してもらい「人間試打マシーン」になってもらうことを徹底しました。
「D-1グランプリ」は、メーカーがもっとも気にする商品テスト企画に成長しました。ゴルフダイジェストアワード「ドライバー・オブ・ザ・イヤー」に匹敵する“欲しいタイトル”のひとつになっています。
そんな「D-1グランプリ」も今年で26回目となりました。過去10年の優勝・準優勝ドライバーは以下のような顔ぶれでした。
【2014年―21年/過去10年決勝戦の結果】
■第25回(2021年)
優勝/キャロウェイEPIC MAX LS
準優勝/ミズノST-Z
■第24回(2020年)
優勝/キャロウェイMAVRIK SUB ZERO
準優勝/テーラーメイドSIM MAX-D
■第23回(2019年)
優勝/ピンG410 PLUS
準優勝/プロギアRS-F
■第22回(2018年)
優勝/テーラーメイドM4
準優勝/ヨネックスEZONE GT
■第21回(2017年)
優勝/キャロウェイGBB EPICスター
準優勝/テーラーメイドM2
■第20回(2016年)
優勝/キャロウェイXR16
準優勝/ピンG LSTec
■第19回(2015年)
優勝/プロギアiDナブラRS01
準優勝/フォーティーンCT-315
■第18回(2016年)
優勝/テーラーメイドSLDR
準優勝/プロギアegg1
■第17回(2015年)
優勝/ナイキVR_Sコバート
準優勝/タイトリスト913D3
■第16回(2014年)
優勝/ロイヤルコレクションBBD 105Vフォージド
準優勝/ミズノJPX800AD
1998年にスタートしたD-1グランプリ初代優勝ドライバーは、広島県の地クラブ「福山ゴルフF1チタン」でした。第2回優勝ロイヤルコレクションは、関西地区のシングルに支持される地クラブ的なメーカーでしたが、D-1グランプリ優勝をきっかけにその名は全国区となりました。
国内ブランドVS外ブラで見ると、第1回から7回までは国内勢が7連覇。外ブラの優勝は第8回の「ウイルソンNC4」でした。このNC4は、まったくのノーマーク的な存在で、あれよあれよと勝ち進み、決勝戦では当時宮里藍人気で支持されていた「ブリヂストンV-iQ」を破り、優勝をさらっていきました。
直近10年では、外ブラが8勝、国内ブランドが2勝。最後の国内ブランドの優勝は2015年のプロギアiDナブラRS01まで遡ります。一方、キャロウェイはここ10年で4回の優勝を挙げ、メーカー別優勝回数を積み上げています。
【メーカー別/優勝回数】
■キャロウェイ/5回
■ブリヂストン/3回
■ロイヤルコレクション/2回
■ミズノ/2回
■プロギア/2回
■ダンロップ(XXIO)/2回
■ナイキ/2回
■テーラーメイド/2回
■福山ゴルフ/1回
■ウイルソン/1回
■ヨネックス/1回
■ヤマハ/1回
■ピン/1回
3モデルが出場するタイトリスト。悲願の優勝なるか?
「D-1グランプリ2022」決勝トーナメントに駒を進めたドライバーは以下の16モデルになります。
選出方法は、週刊ゴルフダイジェストが実施した「最新ドライバー38モデル、どれだけ飛ぶんだ大調査」の結果に基づくものです。その模様は弊社ウェブサイト「MYゴルフダイジェスト」もしくは、現在好評発売中の臨時増刊「DRIVER OF ドライバー」をご覧ください。
ベスト16の顔触れをみると、混戦は必至です。予選1位のキャロウェイから3ヤード以内に8モデルが入っています。
中でもタイトリスト勢は3ヤード以内に2モデル、予選12位に「TSi2」(6.2ヤード差)が入っています。キャロウェイ、テーラーメイドを脅かす存在であることは間違いないでしょう。とくに、「バランスがいい」と高評価を得ている「TSi3」は、使い手を選ばない対応範囲の広さが、テスターが3人に増えるD-1グランプリでは「吉」と出る可能性があります。
予選上位は外ブラ勢が占め、国内勢は7位のブリヂストンBリミテッドB1が最高位ですが、D-1グランプリでは、過去どんでん返しが幾度も起こっているので、やってみなければわかりません。
ではズバリ、今年のD-1グランプリ、どのドライバーが優勝すると思いますか? あなたの1票を投じてください。
D-1グランプリ2022決勝トーナメント、どのドライバーが優勝すると思う?
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D-1グランプリ2022の結果は、月刊ゴルフダイジェスト9月号(7月21日発売)に掲載予定です。または、弊社ウェブサイト「MYゴルフダイジェスト」をご覧ください。
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